ドイツの新右翼

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ドイツの新右翼

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  • サイズ B6判/ページ数 468p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787718273
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0036

出版社内容情報

新右翼はナチズムの復活か?AfD(ドイツのための選択肢)、Pegida、アイデンティティ運動、といったドイツの極右勢力は、日本では、「反移民、反難民、反権威主義などを掲げて湧いて出てきた右翼ポピュリズム」と単純に理解されがちである。しかし、実際には、戦後のドイツ連邦共和国(リベラリズムの優等生)を生き延びてきた思想的遺産の継承者であり、その歴史は戦間期(ヴァイマール共和国時代)にまで遡る。

 彼ら右翼は、1968年に先進国で同時多発的に起きた社会運動の手法を手本にして、社会的な立場を確立した。そして、2010年代の難民問題を飛躍のチャンスに変え、一挙に「新右翼」として世に出てきたのである。

 また、日本人にはほとんどなじみのない、ドイツ戦間期の「非ナチス」的右翼を源流とした「保守革命」(A・モーラー)について、19世紀からのドイツ極右の歴史を専門とする著者・ヴァイス氏は詳細に解説し、ドイツ右翼の思想的柱である「保守革命」の欺瞞を一つひとつ暴いていく。

 本書は、そんなドイツ「新右翼」の系譜を、時事的、思想史的な視点から掘り下げた一冊である。とくに、ドイツの右翼が思想的なよりどころとする、シュペングラーの「夕べの国(西洋)」の概念史、シュミットの「大圏域」の地政学と新ユーラシア主義への言及は、ほかに類書を見ることはなく、ドイツ新右翼のすべてを解説した決定版といえる。

まえがき
第1章 新右翼――その系譜の探索
第2章 アルミン・モーラー――つくられた伝説
第3章 AfDへの道――諸勢力の結集
第4章 右からの挑発――スペクタクルの政治
第5章 保守‐破壊的行動――街頭の精神から
第6章 没落と救済――「秘められたるドイツ」の決起
第7章 夕べの国――ある神話小史
第8章 敵の空間と形態――イスラーム、アメリカ、普遍主義
第9章 新右翼の「核心」――権威主義的ポピュリズム

引用文献

解説 もう一つのドイツ――保守革命から新右翼へ 長谷川晴生
資料

フォルカー ・ ヴァイス[フォルカーヴァイス]
著・文・その他

長谷川 晴生[ハセガワハルオ]
翻訳

内容説明

戦後政治の優等生だったはずのドイツで起こった極右政党AfD(ドイツのための選択肢)の躍進。背景には、難民・移民問題、反イスラム、反LGBT、反エリート主義…があると言われている。ドイツだけでなく、世界中で深刻化する極右台頭の原因を明らかにする。

目次

第1章 新右翼―その系譜の探索
第2章 アルミン・モーラー―つくられた伝説
第3章 AfDへの道―諸勢力の結集
第4章 右側からの挑発―スペクタルの政治
第5章 保守‐破壊的行動―街頭の精神から
第6章 没落と救済―「秘められたるドイツ」の決起
第7章 夕べの国―ある神話小史
第8章 敵の空間と形態―イスラーム、アメリカ、普遍主義
第9章 新右翼の「核心」―権威主義的ポピュリズム

著者等紹介

ヴァイス,フォルカー[ヴァイス,フォルカー] [Weiss,Volker]
1972年生まれ。19世紀から現在までのドイツの極右を専門とする歴史家、評論家。ハンブルク大学で歴史学の博士号を取得後、複数の大学での非常勤講師を経て、現在は新聞や雑誌での執筆活動を展開している

長谷川晴生[ハセガワハルオ]
1984年生まれ。エルンスト・ユンガーなどのドイツ文学、思想を専攻。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。東京理科大学および埼玉工業大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

61
移民問題や反EU、そしてAfD等、ドイツ右派の活動を戦後から現在まで考察した一冊。ただあくまで右派を理論面から紐解いている為、移民やEU等の現実問題に触れている部分は少なめ。ドイツというと戦後国際社会の優等生でリベラルな国というイメージがあったが、本書によると戦後すぐのアルミン・モーラーによる保守革命理論から夕べの国、アイデンティティ運動に反米親露と現在に至るまで脈々と流れる右派の系譜がある事を教えられる。終章のリベラルとの関係についてこそ異論があるものの、ドイツ右派について避けては通れない一冊であった。2020/05/24

BLACK無糖好き

19
ドイツの極右政党AfDが徐々に存在感を増している中、本書は戦間期から現代までのドイツ右翼思想の系譜を辿り、鍵となる人物やその著作などを紐解きながら、その変遷の歴史を詳説している。特にアルミン・モーラーとカール・シュミットの影響力が大きいようだ。ドイツの新右翼の真の「敵」は人権や平等を旨とする普遍主義であり、逆にイスラーム原理主義とは親和性があるといった議論は刺激的だった。◆何れにせよ5月の欧州議会選挙は注目。親EU側はスティーブン・バノンのブリュッセルでの活動よりも、ロシアの介入を警戒している印象。2019/03/04

Fumitaka

3
主に20世紀後半のドイツで、「新右翼」が自分の主張を「新しい」ものと装っているが、その実は昔から見られる主張に過ぎない、というのが前半部で論証される。普遍的な現象なのではないだろうか。右派ポピュリストの「反イスラム」がおそらく「イスラム教」それ自体ではなく、真の攻撃対象はリベラリズムや多元主義、今風の言い方をすれば「ポリティカル・コレクトネス」であるという指摘はそれっぽい感じがする。原題„Die autoritäre Revolte“が示す通り「権威主義的な反乱」だ(元ネタは確実に『大衆の反逆』だろう)。2022/02/10

肉欲棒太郎

2
全編にわたって非常に面白い。アルミン・モーラー『ドイツにおける保守革命』の邦訳が待たれる。カール・シュミットに影響を受けたロシアの思想家で「ユーラシア主義者」のアレクサンドル・ドゥーギンが興味深い。結局のところ、ドイツという国のアイデンティティが「東方」と「西方」のどちらにあるのかということが問われているのだろう。2019/03/10

ちり

1
“拒絶されているのはイスラームそれ自体ではなく基本的には移民による「民族的脅威」である/さらに言えば、「イスラーム化」に対する防衛行動がドイツの新右翼の唯一の課題ではない。新右翼の目には、ドイツ人やヨーロッパ人にとって「自分自身のもの」を脅かす要素は二つあると映っているからである。確かに、その一つは「イスラームの拡大」である。しかし、もう一つは「西側の思想」や「アメリカ化」とされているのである”2019/03/12

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