内容説明
大湯環状列石、伊勢堂岱遺跡、小牧野遺跡、忍路環状列石…。北の縄文人は、なぜ巨大なストーンサークルを生み出したのか。
目次
口絵(御所野遺跡の配石遺構群;北東北・北海道南部の大規模環状列石)
御所野遺跡から環状列石を読み解く
世界遺産としての縄文文化
埋めない墓:環状列石と墓
縄文人と神話的世界観
縄文時代にさかのぼるアイヌ語系地名
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いくら丼
10
御所野遺跡のお土産その4。環状列石はやっぱり難しいというか、ピンときにくいというか。貝塚や漆と違って、成分分析や動植物学、気候変動などで明確な説明がつきづらく、かなりの部分を想像に委ねるしかないのかも。もちろん他分野も想像に頼る部分は色々あるにせよ……その中で確実なことを言おうとすると、今度は小難しい分析しか残らないような……。イースター島のモアイを手掛かりに周堤墓を考えてみたり、漢字や神話、脳科学から縄文人を読み解いてみたり、色んな視点が面白かったけど、それが纏まらないというか(笑)こんな読書もあるね。2023/10/09
やま
8
縄文時代につくられた環状列石、なんとなく理解したつもりになっていましたが、知らないことが沢山でした。縄文時代の社会を考えるうえで、様々な切り口で環状列石をとらえています。縄文人はどういった考えで石を並べたのか考えてみるのも楽しいです。2019/08/19
あさみ
5
北日本の文化圏論。このエリアが、世界遺産登録に推薦されることになったはずなので、読んでみた。アイヌ語でお椀型の山をモヤまたらはモイワというらしいです。ということは、藻岩山は「お椀型の山山」ってこと?合著なので、ひとつひとつの内容は概要的な感じではあるけれど、初心者には十分。だからぜひ、地名その他、ふりがなを振って欲しかった。2019/08/14
そーすけ
4
専門書で、私の求めるものとは違った。もう少し優しいのが良かった……。大島直行氏の、人間は生得的にイメージやシンボリズムを心(脳)に持っているとか、何を言っているの?2020/10/19
Junko Yamamoto
3
縄文時代の葬制の一端が理解できた。2020/07/02