内容説明
思いもかけないところで歴史に出会う京都!平治の乱の真相は?神様だって流罪にされる。映画に出演した古墳。
目次
下京
洛西
洛南・伏見
乙訓・宇治
南山城
丹波・丹後
著者等紹介
山田邦和[ヤマダクニカズ]
1959年、京都市に生まれる。同志社大学文学部文化学科文化史学専攻卒業、同大学院文学研究科文化史学専攻博士課程前期修了。博士(文化史学)(同志社大学)。考古学・都市史学専攻。平安博物館助手、古代学研究所助手、京都文化博物館学芸員、花園大学教授などを経て、同志社女子大学教授・同大学史料センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
5
上巻は上京が中心だったが、下巻は下京が中心。昭和初めに中京区ができるまでの区分けによっているので、その範囲は広い。下京のど真ん中にある五条天神は菅原道真とは無関係。テンジンではなくテンシンと読む。天使社という別名がある。すぐ近くに天使突抜という町名があるが、この神社が由来。我が家の近所だが地元民も意外と知らない。大江山の酒吞童子の伝承は、現在では福知山市の大江山と信じられているが、これは室町時代以降。平安時代、藤原頼光が退治する鬼は亀岡市の大枝山。鬼が象徴するのは疫病とのこと。いつの時代も感染症は怖い。2020/03/22
Yoshihiro Yamamoto
0
A − 京都の立誠図書館所蔵の京都関連図書はどれも面白い。上巻も面白かったが、下巻も「下京・洛西」関連の記述は面白かった。足利尊氏邸の所在地は、「二条高倉」「三条坊門高倉」「二条万里小路」等、様々な表記があって混乱していたが、広大な敷地に接している通りの名前であるので、4方向からの呼び方ができることが理解できた。そして、この場所が、後白河上皇が建武の新政をとった「二条富小路殿」とほぼ接していることも驚きであった。ちょうど、歴代の天皇・上皇が「どこで政務を取ったのか」が気になっていたので大変に参考になった。2022/12/02
イツシノコヲリ(丹波國)
0
都市史の研究者が書いた書籍であるが、カラー写真が入っていて、読みやすい。京都の史跡巡りには最適な書籍であろう。洛中在住の京都人らしく「いけず」な文が散見されたと口丹波の人間は思った。2022/11/01