内容説明
土偶って何だろう?土偶の姿はあまりにも多様。国宝に指定された素晴らしい造形の土偶があるかと思えば、粗末な作りでバラバラに壊れ破片となったものもたくさんある。縄文人は何のために土偶を作り、どのように用いていたのだろうか。
目次
第1章 縄文土偶の世界(土偶を大胆に分類してみる;土偶の分布と変遷を追う;縄文一万年を通して変わらない特徴―短い腕と十字形;土偶は繁栄の象徴―日本海側の回廊・太平洋側の回廊;超抽象土偶のいろいろ)
第2章 土偶とは何か(女神像・祖先神像・玩具像;中部高地の女神「縄文のビーナス」;モデル土偶とコピー土偶;小さなムラの女神たち;個人が大切にした土偶たち;壊れて発見される土偶たち;人間らしい土偶たち)
第3章 土偶の謎(なぜ女神像が土で作られたのか;なぜ土偶には小さな孔があいているのか;なぜ土偶は大型化・大量化したのか;なぜ土偶には刺突文が多いのか;なぜ土偶に入れ墨が入っているのか;仮面の女神と最後のシャーマン)
付録
著者等紹介
三上徹也[ミカミテツヤ]
1956年、長野県岡谷市生まれ。明治大学大学院博士前期課程修了。現在、長野県上伊那農業高校教員。第10回尖石縄文文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
66
これまた好物の土偶本です。土偶の形状、出土状況から様々な分析がなされていて興味深かったです。土偶にも色々あって面白い。女神の化身としての土偶を発端に何故不思議な土偶を太古の人々は作ってきたのかは謎のままなのでまだまだ研究すべき対象なのでしょう。土偶って奥深いです。2015/11/10
arere
2
土偶のさまざまななぜに答えてくれる。モデルとコピー、破壊される土偶とされないものなど、腑に落ちた。2016/08/23
やま
2
土偶集中月間ではありませんが、土偶の本を続けて読んでいます。専門的な一面もありますが、土偶の形状、出土状況などから、さまざまに分析しています。土偶にも大・中・小、モデル、コピーなどの差があることが興味深かったです。大昔の人たちが何を考えて不思議な土偶を作ったのか、よくわからないから想像の幅があって面白い。2014/11/03