内容説明
貝塚は縄文時代の生活を明らかにする宝庫。西広(さいひろ)貝塚では直径一五〇メートルの環状貝塚を全掘し、探集したすべての貝層を丸洗いして、そこに含まれている遺物すべてを調べあげた。この前代未聞の作業から縄文人の暮らしぶりがありありとみえてくる。
目次
第1章 縄文大貝塚を掘りつくす(背丈を超える貝層;発掘のはじまり;全面発掘へ)
第2章 貝塚を丸洗いする(二つの分析方法;人海戦術と眼力の賜;動物遺存体と動物考古学)
第3章 貝と骨、角の世界(どんな貝、魚・獣を食べていたのか;さまざまな道具類;多彩な骨格製装身具;南房総産の貝製装身具)
第4章 大貝塚をもつムラの謎(西広ムラのはじまりと終わり;まつりの遺物、まつりの行為;石器、土器はどこから;南の島からやってきた貝;人骨は語る;深まる謎)
第5章 西広貝塚は永遠に(護れなかった遺跡、遺された調査成果;調査研究成果の活用)
著者等紹介
忍澤成視[オシザワナルミ]
1962年千葉県船橋市に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。現在、市原市教育委員会・埋蔵文化財調査センター主査。1999年から貝製品研究に没頭。かつて趣味にしていたスキューバダイビングの経験をフルに活用、伊豆諸島をはじめ全国各地の海へ赴き現生貝調査をおこない、生物学的知見から考古学の課題に挑む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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