内容説明
激動する古代東アジア情勢のなかで国防と対外交渉の拠点となった築紫の地に、律令国家の巨大な官衛、大宰府が成立する。大陸を望む西の要衝で外交や軍事を担い、西海道諸国島を統治した、政庁を中枢とする遠の朝廷(とおのみかど)大宰府の実像を明らかにする。
目次
第1章 古都・大宰府
第2章 大宰府の発掘
第3章 軍都・大宰府
第4章 政都・大宰府
第5章 大宰府の栄華
第6章 大宰府史跡
著者等紹介
杉原敏之[スギハラトシユキ]
1968年、山口県生まれ。明治大学文学部史学地理科考古学専攻卒業。九州歴史資料館学芸調査室調査研究班長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
0
g077、このシリーズでは正直遺跡から出てきた物をひたすら淡々と述べていく傾向があって、この大宰府に関しては比較的早い時期から発掘されていたために本が他にも存在していたのでだいたい把握出来ているのでどうかな、と思っていたんですが、だからこそなのかさらに周辺との関係や宗教施設の他地域との関係、歴史的出来事による変化などが考察段階ながら触れられていたので満足な内容になっていました。ところで観音寺の前に立った時点で風に浚われて、(奈良の)興福寺の前に首が落ちたお坊さんの話は一体どういう意味だったんだろうねあれ?2016/08/16