内容説明
出会いは文化の壁を越えても、結婚生活は文化の壁に突き当たる。結婚してインドネシアで暮らす日本人女性・男性、また結婚して日本に暮らすインドネシア人女性に直接インタビューし、日常生活での異なる文化との接触・確執・調整、そして新しい文化がつくられていく姿を描きだす。
目次
異文化結婚と日本人―その変容と多様性を考える
1 インドネシア/日本人女性(インドネシアに嫁いだ日本人女性―異文化結婚にみる異文化の接触と交流;インドネシアに嫁いだ若き日本人女性―グローバル化時代の異文化結婚;ジャカルタの異文化結婚再考―二つの文化が共存するライフスタイル)
2 インドネシア/日本人男性(ジャカルタに住む日本人男性の異文化結婚―インドネシア文化のなかで生きる;北スマトラにおける残留日本人の異文化結婚―一世配偶者とその家族の事例から)
3 日本/インドネシア人女性(日本に嫁いだインドネシア人女性―日本での生活と異文化交流;インドネシアからの花嫁―定着への日常的実践)
著者等紹介
吉田正紀[ヨシダマサノリ]
1945年、神奈川県生まれ。立教大学大学院文学研究科地理学専攻修士課程修了(人類学・オセアニア)。イリノイ大学アーバナ・シャンペーンPh.D.取得(人類学)。現在、日本大学国際関係学部教授。研究分野は文化人類学・医療人類学・東南アジア研究・国際文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makimakimasa
9
ジャカルタの古本バザーで買った掘り出し物(2000ルピア=18円)。個別の葛藤を掘り下げたエピソードは少なめだが、女性と男性、日本人とインドネシア人、世代も上から下まで、各カテゴリーで多くの人にインタビューしており興味深い(残留兵の未亡人達も)。家庭内で入り乱れる言語状況とその教育方針の違い、日本食に強くこだわる日本人の多さ、イスラムを信仰でなく慣習と捉えて上手く親戚や地域と付き合っているケース。日本人女性の親達は大体最初は結婚反対。日本人男性の妻で出会いのきっかけ話が無いのは恐らくカラオケかなと邪推…。2022/07/12
-
- 電子書籍
- デスマーチからはじまる異世界狂想曲【分…