内容説明
金融資本主義と新自由主義の破綻が語られるなか、社会の理念を再構築する力をもった新たな思想が求められている。3人の古典思想家マルクス、グラムシ、ルフェーヴルの方法概念を手がかりに、ポスト・グローバリゼーションの歴史的選択の方向性をアクチュアルに提示する。
目次
ポスト・グローバリゼーションの社会形成
1 グローバル化時代の歴史認識(グローバル化時代の日常生活批判―神秘化意識の自己認識;グローバル化時代の地方文化論―地方文化をめぐるヘゲモニー闘争;グローバル化時代のメディア文化論―歴史認識をめぐるヘゲモニー闘争)
2 グローバル化時代における社会的個人の生成(資本の生産諸力と社会的個人;社会的個人と集合的身体;社会的個人とグローバル社会主義の生成)
3 グローバル化時代の市民社会とヘゲモニー(グローバル化時代における政治概念―ポスト政治批判と生政治的生産;ヘゲモニー概念の再発見―コーポラティズムからガヴァナンスへ;グローバル・ガヴァナンスのヘゲモニー闘争;グローバル・カタルシスの時代―グラムシとルフェーヴルをつなぐもの)
著者等紹介
斉藤日出治[サイトウヒデハル]
1945年、長野県生まれ。1969年、東京外国語大学卒業。1976年、名古屋大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、大阪産業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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