出版社内容情報
"「ル・モンド」紙論説委員を務める気鋭の経済学者が、金融革命、労働の変革、貧富の格差拡大、グローバル化といった脱産業化社会の背景を解説し、オルタナティブな社会の未来像を提示する。西欧の社会思想史の源流から辿る斬新な分析は、日本の読者に多大な示唆を与える内容である。
内容説明
情報技術(IT)革命、金融改革、雇用・労働形態の変革、グローバリゼーション…、規制緩和、自由化のもとに推し進められた凄まじい大変動がもたらした社会的連帯の崩壊、格差拡大、そしてその先に発生した世界的な金融危機。気鋭のフランス人経済学者が、ヨーロッパの社会思想史の源流にさかのぼり、資本主義システムの病理の背景を平易に解説し、新たな社会モデルを考察する。
目次
序章 ポスト産業社会とは何か(社会的連帯の終焉―産業社会の“破壊”;サービス社会―第三次産業化された世界 ほか)
1 急変の時代(社会条件の凄まじい大変動;情報技術(IT)革命―「第三次産業革命」 ほか)
2 新たな経済と世界―グローバリゼーション(国際貿易と貧困国;第一次グローバリゼーション―一九世紀のグローバル化 ほか)
3 新たな社会モデルの模索(新たな社会保障モデルと連帯の模索;ヨーロッパの混迷(1)―「水平的貿易」とグローバル化 ほか)
終章 社会の自由主義化(新たな社会問題―社会階層の分離と固定化;選択的組み合わせ―社会的同類婚 ほか)
著者等紹介
コーエン,ダニエル[コーエン,ダニエル][Cohen,Daniel]
1953年生まれ。パリ高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリウール)経済学部教授。数理経済計画予測研究センター(CEPREMAP)所長、「ル・モンド」社外論説委員を務める
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年愛知県生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部経済学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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