内容説明
「多元的左翼」に21世紀の可能性をみる。「左翼・右翼の対抗軸に直角の関係にある」(ギデンズ)フランス「多元的左翼」は、第三の道か?この議論は、新世紀の社会主義運動の模索・展望にとって、豊かな多くの示唆を与えてくれる。大河社会主義論三部作、ここに完結。
目次
序章 左翼、社会民主主義、「第三の道」
第1章 「第三の道」は輸出できるか
第2章 イギリスとフランスのそれぞれの「第三の道」(T.ブレアの「ラジカルな中道」イデオロギー;フランスへの適用は可能か)
第3章 フランス社会主義の転機(長い歴史の教訓;ジョスパン社会党の革新)
第4章 禁じられた議論からの脱却(経済政策は多次元的である;多元的な経済の創造)
終章 左翼とは何か―フランス「多元的左翼」から学ぶもの
著者等紹介
植村邦[ウエムラクニ]
1930年生まれ。53年東京大学卒業。労働運動研究所会員。雑誌「労働運動研究」でヨーロッパ社会主義運動面を担当した
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