内容説明
箱庭を中心とした縮景物の世界を、貴重な写真や絵図によって時代的、地理的に広く深く考察。著者は視野を拡げ、箱庭を盆石や盆景などとともに自然の景観を小さく写して観賞する縮景物の一つとして扱っている。また、中国庭園の一画に設けられた“仮山”に及び、正倉院の宝物の中に木製の“仮山”の模型があり、奈良時代、日本に中国から伝わった現存する日本最後の縮景物と指摘。箱庭の添景物にも観察が及び、細かや解説が加えられ、それらを通して時代の風俗を知る貴重な資料としている。
著者等紹介
雨海博洋[アマガイヒロヨシ]
1924年生まれ。元二松学舎大学学長。早稲田大学第一文学部国文科卒業。二松学舎大学名誉教授、日本文学風土学会代表理事、勲三等旭日中綬章受章。『歌語りと歌物語』『大和物語諸注集成』(桜楓社)など、『源氏物語』や『大和物語』などの平安朝文学に関する多数の研究書あり
渡邊潜淵[ワタナベセンエン]
本名・渡邊豊太郎。1952年東京生まれ。1975年二松学舎大学文学部中国文学科卒業。現在、会社経営
岡村智晴[オカムラトモハル]
1984年2月愛知県名古屋市生まれ。2008年3月東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。2008年6月グループ展「でらArt」(名古屋)参加。2008年7月日米韓交流展「Difference and Coexistence」(L.A.)参加。2008年7月第一回「三菱商事アート・ゲート・プログラム」作品買い上げ。2008年8月遊美‐yu‐bi‐参加。2008年9月第二回「三菱商事アート・ゲート・プログラム」作品買い上げ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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