内容説明
ユーモアと善意にあふれた幼年童話の傑作。うさぎが教えてくれたお経を、そのまま仏さまに上げてしまうこぞうさんと、それを真正面から受け止めてくれた檀家の人びと。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913~1943年。愛知県生まれ。雑誌『赤い鳥』に「ごん狐」をはじめ、多くの童謡、童話を発表した。ほかに、少年小説や民話的メルヘン等、すぐれた創作活動を展開したが、二十九歳で早逝
鈴木靖将[スズキヤスマサ]
日本画家、創画会会友。1944年、滋賀県大津市に生まれる。万葉集をモチーフに絵を描き続けている。全国の万葉ゆかりの地を訪ねて万葉画展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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定年(還暦)の雨巫女。
13
《調剤薬局》可愛い小僧さんが、読むお経?なら、みんな喜ぶよ。なんか、ほっこりするなあ。2023/04/27
遠い日
13
好きなお話。どれで読んでも、途中からお経のことばが変わってしまうところがユーモラス。こちらが思っているよりうんと幼い小僧さんなんだろうなぁ。檀家さんのところでも、思いきり違うことばでお経を上げるくだりで、わたしはにこにこ。2016/06/11
やちゆう
11
むしろ大人が読んで身悶えしゃう、なんともかわいいお話。私が小さい頃耳にしてた浄土真宗のお経、『帰命無量寿如来』が出てきて懐かしくなってしまう。ところで今の子、お経聞いたことある子はどのくらいいるのかなぁ。私の周りでは昔より長寿で孫が低学年くらいでは、祖父母がピンピンしてるなぁ。2025/04/05
サウスムーン
11
新美南吉作品。かわいらしくて微笑ましい読後感。子どもって素朴で素直でいいなと思える作品2018/10/24
ほんわか・かめ
10
小僧さんも素直で、檀家さんたちもおおらかで、後味の良いおはなし。新美南吉さんの小さき者への優しさがあふれている感じです。〈2016/新樹社〉2024/05/23
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