出版社内容情報
特集では、ラノベ市場の変化、ウェブ発の作品の拡大、インターネットを介した作家と読者のコミュニケーションの活発化など、今日的なメディア状況を踏まえながら、イチゼロ年代(2010年代)のライトノベルをめぐる動向に迫る。話題沸騰のテレビアニメ『灰と幻想のグリムガル』の原作者・十文字青へのインタビューをはじめ、ボカロ小説やライト文芸に関する論考、中国・韓国のラノベ事情のレポートなどを収め、さらにライトノベル研究会のメンバーが推薦する個性豊かな作品もレビューする。
小特集は「児童文学とライトノベルのあいだ」と題して、ライトノベルに接近しつつある児童向けエンタメの現状と、その実態に迫る。また『ミステリアス・セブンス』の著者・如月かずさへのインタビュー、『西の善き魔女』などの作家・荻原規子論、児童文庫や「朝の読書」運動についての論考から、児童文学の新たな可能性を照らす。
アニメ化・コミック化作品の紹介やバラエティー豊かな連載も充実、いま唯一のライトノベル批評誌である『ライトノベル・フロントライン』第2号、発進!
大橋 崇行[オオハシ タカユキ]
作家。東海学園大学教員。専攻は日本近代文学。小説に『大正月光綺譚 魔術少女あやね』(辰巳出版)など。
山中 智省[ヤマナカ トモミ]
滋賀文教短期大学教員。専攻は日本近代文学、オタク研究。著書に『ライトノベルよ、どこへいく』(青弓社)など。
目次
特集 イチゼロ年代のライトノベル(イチゼロ年代を駆ける作家―十文字青インタビュー;推薦作品ブックレビュー;「青春ラノベ」の“終わり”―『俺妹』『はがない』『俺ガイル』を中心として;ラノベで卒論!―文学研究篇;踏み出すことでみえるもの;「悪の娘」を生み出したボーカロイドとCGM文化;ボカロ小説の趨勢;ライト文芸の普及と拡大;韓国のライトノベル―その輸入と進化;中国ライトノベルの足跡をたどりに)
小特集 児童文学とライトノベルのあいだ(如月かずさインタビュー;児童文庫ブックレビュー;物語を「読む」ということ―荻原規子作品における物語受容の問題;「児童文庫」と消費される心地よさ;小・中学校での「朝の読書」のいま)
アニメ化作品紹介
コミック化作品紹介
連載(ガーリーノベルの現在(第2回)妻たるオトメと働くオトメ
ライトノベル翻訳事情(第2回)ライトノベルはどのような英文に翻訳されたのか
ラノベ史探訪(第2回)専門レーベルの誕生―「角川文庫・青帯」から「スニーカー文庫」へ
ライトノベル時評(第2回)ウェブ小説の流行とウェブ雑記の拡張)
著者等紹介
大橋崇行[オオハシタカユキ]
作家。東海学園大学教員。専攻は日本近代文学
山中智省[ヤマナカトモミ]
目白大学教員。専攻は日本近代文学、サブカルチャー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
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