出版社内容情報
ワトスンの遺稿から、ホームズ空白の3年間の物語をとうとう発見! なんと、ホームズはダライ・ラマと会っていた! 「聖域の殺人」や「雪男の謎」などオリエント情緒あふれる冒険の数々に思わず手に汗をにぎる──。翻訳を擬したパロディー小説の傑作。
凡例
ホームズの移動経路
用語解説
1 入国
2 ツァロン氏との出会い
3 消えたヤクの群れ
4 危機一髪
5 ダライ・ラマの失踪
6 狙われた密書
7 ダライ・ラマに謁見
8 聖域の殺人
9 高僧の脱獄
10 ダライ・ラマを護る
11 雪男の謎
12 さらば、チベット!
訳者あとがき
内容説明
ホームズがダライ・ラマと会った!ワトスンの遺稿から、チベットで活躍するホームズの物語を発見!パロディー小説の傑作。
著者等紹介
ワトスン,ジョン・H.[ワトスン,ジョンH.][Watson,John H.]
1878年、ロンドン大学で医学士号を取得し、第二次アフガン戦争に軍医として従軍したが、負傷して帰国。ロンドンの下宿で同居人となったシャーロック・ホームズと知り合い、以後、独身時代、結婚後の開業医時代を通じて、ホームズの親友兼助手兼記録係としてかかわった多くの事件の回想録を公表して大好評を博し、名探偵ホームズの名を世に知らしめた
水野雅士[ミズノマサシ]
1935年、大阪府豊中市に生まれる。日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽま
2
短編連作形式、いわゆるオムニバス形式のパスティーシュ。ホームズの大空白時代、特にチベット滞在を主眼に置いた作品。地の文はワトスンの手記だが、それは極端に少なく、物語の大半はホームズの語りによって進んでいく。チベットでも、ほぼ片っ端から初対面の人間の人物像を推理しまくるホームズのキャラクターは、やや正典よりもしつこさが残るが、許容範囲内。端々に日本の話題が出てくるのは、日本人シャーロキアンならでは…ではなく、ホームズの広範な知識ならでは。2012/03/08
Jun Shino
0
いわゆる大空白時代もの。えーっという設定もあるが、それなりに練られている。1891年に死亡とされたホームズは聖典によれば2年間チベットを旅行し、ラサを訪れ、ダライ・ラマと数日間を過ごしたことになっている。この本は、チベット潜入から滞在、そして去るまでの2年間を綴ったものである。当時のチベットの状況がよく調べられており、まだ少年のダライ・ラマとホームズの話が興味深い。ホームズは政治的に不穏なものも絡む事件を次々と解決する。ラストにかけての暗殺阻止からイエティ探し(笑)の仕掛けはちょっとえーとなった。 2017/09/18
アルクシ・ガイ
0
「シャーロック・ホームズ、日本へ行く」だったら、興味津々で読めたんだろうけど。2013/07/15
tk__books
0
「シャーロック・ホームズ」シリーズ2016/09/18
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- 和書
- エマ 〈上〉 岩波文庫