寺子屋ブックス<br> シャーロック・ホームズの時間旅行

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寺子屋ブックス
シャーロック・ホームズの時間旅行

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787291424
  • NDC分類 933
  • Cコード C0398

出版社内容情報

ミステリの域を超えて読者を魅了してやまないホームズ物語を、背景描写のリアリズムに求め、ちりばめられたエピソードを丹念に拾いながら紹介する。「シャーロッキアンにとっての永遠の問題」に挑む大胆で洒脱なパロディも所収。

まえがき

1 シャーロッキアンの気ままな世界史漫歩
 (1)人類の祖先(約四十万年前~約一万年前)――「三人ガリデブ」
 (2)帆船の歴史(紀元前四〇〇〇年ごろ~)――「グロリア・スコット号」
 (3)フェニキア人(最盛期:紀元前十二世紀ごろ~紀元前六世紀ごろ)――「悪魔の足」
 (4)ダヴィデ王(在位:紀元前一〇〇四年ごろ~九六五年ごろ)――「背の曲がった男」
 (5)鋳造貨幣(紀元前九世紀ごろ~)――「唇のねじれた男」
 (6)女神アテナ(紀元前八世紀ごろ~)――「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」
 (7)ボクシング(紀元前六八八年~)――「一人ぼっちの自転車乗り」
 (8)ターレス(紀元前六二四年ごろ-五四六年ごろ)――「マスグレイヴ家の儀式」
 (9)ソクラテス(紀元前四七〇年ごろ-三九九年ごろ)――「シルヴァー・ブレイズ」
 (10)ツキュディデス(紀元前四六〇年ごろ-四〇〇年ごろ)――「三人の学生」
 (11)ディオゲネス(紀元前四一二年ごろ-三二三年ごろ)――「ギリシア語通訳」
 (12)ユークリッド(紀元前三〇〇年ごろ)――「緋色の研究」
 (13)羊皮紙(紀ティントン型設計図」
 (26)ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ(一五四六年~)――「スリークオーターの失跡」
 (27)セルヴァンテス(一五四七年-一六一六年)――「株式仲買人」
 (28)ベーコン(一五六一年-一六二六年)――「ボール箱事件」
 (29)シェイクスピア(一五六四年-一六一六年)――「レディ・フランセス・カーファックスの失跡」
 (30)デカルト(一五九六年-一六五〇年)――「踊る人形」
 (31)東インド会社(一六〇〇年~一八五八年)――「入院患者」
 (32)ロック(一六三二年―一七〇四年)――「ブラック・ピーター」
 (33)ニュートン(一六四三年―一七二七年)――「最後の事件」
 (34)アン女王(一六六五年―一七一四年)――「ライゲイトの地主」
 (35)フリーメーソン(一七一七年~)――「ノーウッドの建築業者」
 (36)ゲインズボロ(一七二七年―八八年)――「花婿失跡事件」
 (37)ボズウェル(一七四〇年―九五年)――「ボヘミアの醜聞」
 (38)ゲーテ(一七四九年―一八三二年)――「四つの署名」
 (39)ナポレオン(一七六九年―一八二一年)――「ウィステリア荘」
 年)――「ぶな屋敷」
 (53)クリスタル・パレス(一八五一年~一九三六年)――「黄色い顔」
 (54)初等教育法(一八七〇年)――「海軍条約」
 (55)アルバート・ホール(一八七一年~)――「退職した絵具屋」
 (56)蓄音機(一八七七年~)――「マザリンの宝石」
 (57)講道館開設(一八八二年)――「空き家の冒険」
 (58)二つの同盟(一八八二年、九一年)――「第二のしみ」
 (59)ボーア戦争(一八九九年~一九〇二年)――「白面の兵士」
 (60)第一次世界大戦(一九一四年~一八年)――「最後の挨拶」
 シャーロックホームズ物語題名リスト
 参照した主な図書リスト

2 シャーロック・ホームズのタイムマシン  ジョン・H・ワトソン[水野雅士訳]
 (1)タイムトラベルへの招待状
 (2)未来から来た男
 (3)ウェルズのタイムマシン
 (4)「三人ガリデブ」の謎
 (5)行動開始
 (6)危機一髪
 (7)ハドソン夫人危うし!
 (8)ホームズ、事件を語る
 (9)エピローグ
 訳注

あとがき

内容説明

ホームズ物語には、ヴィクトリア朝の優雅な生活、みなぎる正義感と騎士道精神、ワトソンとのコンビのおもしろさなど、謎解き以外にも独特の魅力があり、ヨーロッパの文化や世界史上の人物や事物が効果的なスパイスになっている。第1部は、登場する歴史上の人物や事物を切り口に物語を紹介する、時空を超えた世界旅行。人類の起源から20世紀初頭まで、哲学、文学、科学思想をはじめとするドイルの豊かな教養に親しみながら、名脇役である当時の発明品などのエピソードを丹念に拾い上げる。第2部は、「シャーロッキアンにとっての永遠の問題」の一つの解答例として提示する洒脱なパロディ。タイムマシンが題材のもう一篇のホームズ物語!?そう、ホームズは生きているのだ―。

目次

第1部 シャーロッキアンの気ままな世界史漫歩(人類の祖先(約四十万年前~約一万年前)―「三人ガリデブ」
帆船の歴史(紀元前4000年ごろ~)―「グロリア・スコット号」
フェニキア人(最盛期:紀元前十二世紀ごろ~紀元前六世紀ごろ)―「悪魔の足」
ダヴィデ王(在位:紀元前1004年ごろ~965年ごろ)―「背の曲がった男」
鋳造貨幣(紀元前九世紀ごろ~)「唇のねじれた男」
女神アテナ(紀元前8世紀ごろ~)―「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」 ほか)
第2部 シャーロック・ホームズのタイムマシン―ジョン・H・ワトソン(水野雅士訳)

著者等紹介

水野雅士[ミズノマサシ]
1935年、大阪府豊中市に生まれる。日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員。著書『ホームズ探偵学序説』(青弓社)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぽま

3
正典60譚からキーワードを一つずつ拾い上げ、その歴史的背景を年代順に並べた研究書。キーワード自体は歴史上の人物や文化、団体、発明品、戦争など多岐に及ぶ。正典内で然り気無く組み込まれている例え話や引用には、日本人には馴染みのないものも多く含まれているために読み飛ばしてしまうこともあるかもしれないが、敢えてその点に細かく注目した一冊である。『三人ガリデブ』における大きな矛盾に一つの解答を示した、同冊収録のパスティーシュ『シャーロック・ホームズのタイムマシン』は、切り込み方がお見事。2012/08/21

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