近現代南インドのバラモンと賛歌―バクティから芸術、そして「文化資源」へ

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近現代南インドのバラモンと賛歌―バクティから芸術、そして「文化資源」へ

  • 小尾 淳【著】
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  • 青弓社(2020/02発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787274281
  • NDC分類 765
  • Cコード C3073

内容説明

数百年間イギリスの植民地支配下にあって自国の文化の確立を切望したインドで、連綿と宗教歌謡が生活に息づき、自国の音楽に高い関心を寄せるのはなぜなのか。長期のフィールドワークをもとに音楽界や芸能と社会の関係性を包括的に考察して、民族音楽的研究と南アジア地域研球究の成果を写真・図版とともに提示する。

目次

はじめに―賛歌の「価値」を南インドの文脈で捉え直す
第1部 南インドの「賛歌の伝統」概説(ナーマ・シッダーンタ―神の御名の教え)
第2部 インドの楽聖の系譜―「賛歌の伝統」のレパートリーを中心に(バクティ運動期―十二世紀‐十七世紀;タンジャーヴール・マラーター時代―一六七四‐一八五五年)
第3部 近現代南インドの音楽界と賛歌(イギリス統治期―十九世紀中期‐二十世紀中期;独立インド時代―独立以後‐一九八〇年代;一九九〇年代以降の変化)

著者等紹介

小尾淳[オビジュン]
1973年、東京都生まれ。大東文化大学大学院アジア地域研究科博士課程後期課程修了。大東文化大学国際関係学部助教。専攻はアジア地域研究(南アジア)、宗教・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

古来から音楽と信仰が強く結び付いたインドでは、家庭やテレビ番組、寺院、早朝の路上などで毎日のように賛歌を聴く。

数百年間イギリスの植民地支配下にあって自国の文化の確立を切望したインドの歴史を基礎に、現代でもこれほど宗教歌謡が生活に息づき、自国の音楽に高い関心を寄せるのはなぜなのか、を考察する。



8世紀からインドに流布した大衆的な宗教運動ではさまざまな出自の宗教詩人が現れ、寺院から寺院へと渡り歩き、辻説法をおこないながら神々への熱烈な信仰心をつづって音楽に乗せた。



一方で、ヒンドゥー教色が濃い南インドではカースト制度の頂点を示すバラモンが伝統音楽に深く寄与してきた歴史がある。近代化の過程でカーストの価値観が否定されていくなかで、バラモンはインドの歴史的遺産ともいえる賛歌群に「価値」を見いだしていく。



長期のフィールドワークをもとに音楽界や芸能と社会の関係性を包括的に考察し、民族音楽的研究と南アジア地域研究の成果を写真・図版とともに提示する。



目次

凡例



はじめに――賛歌の「価値」を南インドの文脈で捉え直す



第1部 南インドの「賛歌の伝統」概説



第1章 ナーマ・シッダーンタ――神の御名の教え

 1 思想的側面

 2 「賛歌を歌う者」バーガヴァタル

 3 「賛歌の体系」(バジャナ・パッダティ)

 4 様々な賛歌の実践機会

 5 音楽的側面



第2部 インドの楽聖の系譜――「賛歌の伝統」のレパートリーを中心に



第2章 バクティ運動期――十二世紀―十七世紀

 1 バクティ運動と賛歌群の形成

 2 ベンガル地方の詩聖ジャヤデーヴァ

 3 ターッラパーカ詩人アンナマーチャーリヤ

 4 マハーラーシュトラ地方の宗教詩人



第3章 タンジャーヴール・マラーター時代――一六七四―一八五五年

 1 マラーター時代概説

 2 ナーマ・シッダーンタ派の「賛歌のグル」

 3 楽聖ナーラーヤナ・ティールタ

 4 楽聖ティヤーガラージャ

 5 サットグルスワーミ

 6 そのほかの楽聖の賛歌と「賛歌のグル」をめぐる議論



第3部 近現代南インドの音楽界と賛歌



第4章 イギリス領期――十九世紀中期―二十世紀中期

 1 非バラモン