内容説明
宝塚歌劇は私たちの多様な「夢」の結晶だ!物語、男役という存在、音楽・オペラ、ファン、ゴスロリ、場所性などの視点から宝塚という文化の社会的な意義を提示し、その甘美な世界へと誘惑して魅力をあますところなくレクチャーする。
目次
第1章 宝塚と複数の物語(「宝塚」というメディアの構造―タカラジェンヌの四層構造と物語消費;宝塚歌劇と「物語」の位相;アイーダ変容;認識のツールとしての翻案―『ばらの騎士』と『愛のソナタ』から)
第2章 宝塚と複数の歴史(「西洋物」と「日本物」―宝塚にみる異文化の発見と受容の歴史;宝塚歌劇の「音楽」;タカラヅカファンの実態―華麗な舞台の知られざる裏側;「宝塚」とは、どこか―その多義的なあり方を追想のなかに探って)
第3章 宝塚と複数の性(「男役」論―「いきの構造」の観点からの考察;女たちの絆―退団後の天海祐希と「キャリアウーマン」たち;宝塚・コスプレ・ゴスロリ―「夢の世界」との距離;「宝塚」と「少女」と「萌え」)