出版社内容情報
非婚/未婚/既婚、正規労働/非正規労働、性差別的な売春か/セックスワークか、女性の保護か/男女平等か――。フェミニズムは分断と連帯にどう向き合えばいいのか。
フェミニズムの議論を骨格に、現場の声にふれた経験に基づき、女性たちが簡単にはつながれない現実を見据えたうえで、シスターフッドとは何かを問いかける。
女性たちが差別に抗い、不満に共感しあいながらも、ともに声を上げられない現実を、ジェンダーに基づく権力構造による分断だけではなく、考え方や生き方、事情や立場が異なる個人の関係性などの視点から読み解く。
「分断」を乗り越えることを模索し、「ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる」ための女性のこれからを提案して、長年のフェミニズムの場での活動と思索に基づいて女性のつながりのあり方の再考を求める評論。
内容説明
「分断」させられる社会を疑い、その乗り越え方を模索し、「ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる」ための女性のこれからを提案して、フェミニズムの現場での活動と思索に基づいて女性のつながりのあり方の再考を求める評論。
目次
第1章 女は連帯できないのか―フェミニズムとシスターフッド(呪いを解く知としてのフェミニズム;フェミニズムが見据えてきた「女同士」;シスターフッドの発見―分断のメカニズムへの抵抗として)
第2章 対話、問い直し、フェミニズム(女性の活動への関心と縁;平場という関係とその困難;「対話」の工夫と調整 ほか)
第3章 フェミニズムの「呪い」と女の欲望(フェミニストとしての自分を縛る「呪い」;ロック文化とフェミニズム;「エロ」はフェミニズムの敵なのか ほか)
著者等紹介
荒木菜穂[アラキナホ]
1977年、三重県生まれ。関西大学ほか非常勤講師、大阪公立大学客員研究員。日本女性学研究会、日本女性学会、ウィメンズアクションネットワークなどで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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