- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 白泉社 ヤングアニマルC
出版社内容情報
間もなく昭和22年を迎える頃、投降に失敗した吉敷と田丸は、仲間によって監禁されていた。
終戦を確信する吉敷と一抹の不安を抱えながらも日本は敗けていないと信じる島田。
それぞれの信念の違いが、生死を共にしてきた味方同士を対立させる。
一方、日本兵の生存に気づいた米軍は緊張を高め、捜索網を広げていた。
戦争は終わった、しかし、互いに殺し合った過去は消せない。
そんな相手に自分の「生き死に」を預けることが出来るか。
投降は博打か、救済の一手か――!?
終わらない戦場で、信念に命を懸けた若者の真実の記録。
2020年7月刊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
69
敵兵も、これまで共に戦った味方も、考え方が違えば皆敵になってしまう。歴史を知っている身としては、早く投降してと思ってしまいますが、当時の人たちが簡単に終戦を信じられないのも、投降することが悪だと思う気持ちもわかる気がします。無事に日本に帰って、早く幸せな人生を歩んでほしい。まだ続くようなので気になります。2020/08/12
ゆいまある
54
唯一英語を理解した入来さんも米軍に刺され死亡。台風の夜。敗血症の為余命幾ばくもなくなった小杉伍長は吉敷達を逃がすため、他の兵に燃料入りアルコールを飲ませて意識を失わせる。すごい勢いでメインキャラがやられていく中、田丸と吉敷は兵を離れようとする。2024/03/10
こも 旧柏バカ一代
44
投降しようとしたら、日本兵に見つかり死刑を待つ身となってしまった。だが其処にアメリカ兵が、、その隙に脱走する2人。。2020/07/30
ヒラP@ehon.gohon
26
終戦、日本の降伏を認められない残留日本兵たち。悲しすぎる状況が続いていたのですね。 無意味に思える彼らの行為が、当人たちにとっては真剣な生き方だったことに深く考えさせられました。2022/12/13
本木英朗
24
入来はアメリカ陸軍の兵士に銃殺される。そして吉敷と田丸は日本軍ペリリュー島残存兵のもとに、また帰ってきた。しかし二人は一番下の兵士として、であるが……という9巻である。いやはや、そうだったのか? 果たして吉敷と田丸、その他多くの日本軍ペリリュー島残存軍の運命は? とにかく10巻に進むしかないってば。ではでは、また。2020/10/05