出版社内容情報
2.5次元文化は、アニメ・マンガ・ゲームの虚構世界を現実世界に再現して、虚構と現実のあいまいな境界を楽しむ文化実践である。コスプレ、アニメ聖地巡礼、声優/キャラコンサート、応援上映、2.5次元舞台・ミュージカル、Vチューバーなど、2.5次元文化は裾野を広げながら日々深化している。
本書ではまず、2.5次元の言葉の定義や歴史を押さえたうえで、舞台・ミュージカルに焦点を当てて、声優との関係、宝塚歌劇や特撮ものとの差異を考察する。さらに、前史として重要な舞台作品『聖闘士星矢』『HUNTER×HUNTER』『サクラ大戦』を解説し、転換点になったミュージカル『テニスの王子様』『美少女戦士セーラームーン』、人気の『刀剣乱舞』『ハイキュー!!』の詳細な読解を通じて2.5次元舞台の特徴や魅力を明らかにする。
劇場に足を運び、舞台関係者やファンへの取材や海外を含む多面的な調査を重ねてきた著者が、2.5次元の世界を熱量あふれる筆致で描く初の研究書。
内容説明
マンガ・アニメ・ゲームの虚構世界を現実世界に再現して、虚構と現実のあいまいな境界を楽しむ文化実践である2.5次元文化。なかでも特に舞台・ミュージカルに光を当てて、その歴史や特徴、魅力、ファン共同体のありようを熱量あふれる筆致で描き出す。
目次
第1章 「二・五次元文化」の隆盛(「二・五次元」の意味の変容;二・五次元文化隆盛の背景;本書の構成)
第2章 二・五次元舞台とは何か―虚構的身体性とファンの相互作用(「二・五次元舞台」の歴史と社会文化的背景;キャラクター/キャストの「虚構的身体性(virtual corporality)」
相互参照的メディア横断ナラティブ(クロスレファレンシャル・トランスメディア・ナラティブ)と「虚構的身体性」)
第3章 二・五次元舞台の成立と展開(アニメミュージカル―“二・五次元的舞台”から二・五次元舞台へ;“二・五次元”舞台の誕生へ)
第4章 二・五次元舞台ファンと「嗜好の共同体」としてのファンダム(「嗜好の共同体」としてのファンダムの可能性と課題;量的調査;質的調査)
著者等紹介
須川亜紀子[スガワアキコ]
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。専攻はポピュラー文化研究、オーディエンス/ファン研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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富士さん
御座候。
ぷほは
ハネ
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