体罰・暴力・いじめ―スポーツと学校の社会哲学

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体罰・暴力・いじめ―スポーツと学校の社会哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787234636
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

スポーツ指導の現場で、監督やコーチが選手に暴力を振るう事件が後を絶たない。また、学校でも、いじめや体罰などの暴力が発生し続けている。そしてその結果、自死を選ぶ児童・生徒・学生も増えている。



なぜ人は学校やスポーツの場で暴力を振るうのか。こうした問いに対して「暴力的存在としての人間」という哲学の視座から、なぜなくならないかを考えるのが本書の立場である。



暴力の本質を問うフーコーやニーチェ、バトラー、フロイトらの議論を援用して学校やスポーツ指導を考察する。常に勝つために、指導者も選手も理想像や規律意識が高まりやすいというスポーツの暴力性や、本質的に規範という暴力をはらんだ学校教育の姿を浮かび上がらせる。



「愛の鞭」か、行き過ぎた指導か、という平行線の議論を超えて、人間の本性に関わる暴力とどう向き合えばいいのかを考えるために「暴力の社会哲学」を提起する。

内容説明

なぜ、人はスポーツや学校の場で暴力を振るうのか。暴力の本質を問う様々な議論も援用し、常に勝つために指導者も選手も理想像や規律意識に縛られるスポーツの暴力性や、本質的に規範という暴力をはらんだ学校教育の姿を浮かび上がらせる。そして、「暴力的存在としての人間」という哲学の視座から、暴力とどのように向き合うのかを指し示す。

目次

序章 暴力の記憶
第1章 暴力に力強く向き合うために重要な事柄
第2章 スポーツの本質に関わる暴力性
第3章 指導者‐選手関係の暴力性
第4章 選手間関係の暴力性
第5章 科学と暴力からみるスポーツ指導
第6章 学校教育の本質に関わる暴力性
第7章 教師‐生徒関係の暴力性
第8章 生徒間関係の暴力性
終章 これからも考えていくために

著者等紹介

松田太希[マツダタイキ]
1988年、岡山県生まれ。広島大学大学院教育学研究科学習開発学専攻博士課程修了。博士(教育学)。広島大学特別研究員。専攻は暴力論、スポーツ哲学、教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小木ハム

10
スポーツや学校現場でなぜ暴力(いじめや体罰)が起きるのか、そのメカニズムを社会哲学の視点から説いている本。暴力はいけない、という社会的なムードが広がったからといって、それが人間や社会が暴力とは無縁のクリーンなものになったことを意味するわけではない。暴力は本質的に"隠れる"もの。一見平和とみえる社会生活場面の中に隠れる。いじめの場合、スポーツの場では指導者から選ばれたいという自己保存欲求の果てに、教室では慢性的につまらない学校生活を刺激的なものにするために、"いけにえ"の選出と"祭り"として顔を出す。2022/04/02

ああああ

4
本書が取り組んだのは、スポーツと学校での暴力現象(体罰といじめ)の発生や温存のメカニズムの解明をおこない、それらの場の暴力性の輪郭を描き出すための暴力の社会哲学だった。暴力の社会哲学では、目に見える暴力現象をひとまずは問題にしながらも、その発生の下地になっている人間関係・社会関係に内在している暴力現象のモメント、すなわち暴力性への着目をより重視した。基本的な定義として、暴力は「個人に危害や苦痛を与える具体的な力」とし、暴力性は、「『暴力』の現出を下支えし、隠れた次元で人間の生にひずみを生み出す2020/03/31

新橋九段

4
議論としては面白いが、そこ止まりという印象。じゃあ実際はどうなのかという点に立ち返らないまま議論だけが先行している印象。2020/03/25

SAHARA

1
自分の暴力性を認識せよ。そして、社会制度に組み込まれてる暴力性も。2021/04/30

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