出版社内容情報
人口の約40%が65歳以上という超高齢社会への危機感のなか、「地域包括ケアシステム」の構築が社会的な課題として浮上している。しかしこのビジョンには、自助(自己責任)の強化を推し進めようとする政策意図も織り込まれている。個人や家族の垣根を超えた介護や生活支援はどのようにして可能なのか。
日中の孤独や強制された施設収容などの「老人問題」に対して地域住民で「たたかう」ために生まれた「助け合い活動」の1970年代から現代までを追い、地域のグループ、有償ボランティア、NPOと移り変わった担い手の変容、苦悩や課題を描き出す。
「助け合い活動」の歴史と展開を地域福祉に回収せず、新しい社会運動と定義することで、政策とは別の「互助」の可能性を展望する。
目次
第1章 「助け合い活動」の出発――一九七〇年代
第2章 「助け合い活動」の広がり――一九八〇年代
第3章 「助け合い活動」の構造転換――一九九〇年代
第4章 「助け合い活動」の再編――二〇〇〇年以降
第5章 「助け合い活動」の史的展開の分析と考察
終 章 介護系NPOの岐路と方向選択
内容説明
日中の孤独や強制された施設収容などの「老人問題」に対して地域住民で「たたかう」ために生まれた「助け合い活動」の1970年代から現在までを追い、地域のグループ、有償ボランティア、NPOと移り変わった担い手の変容、苦悩や課題を描き出す。自助(自己責任)の強化に抗い、政策とは別の互助の可能性を展望する。
目次
序章 生活支援を社会運動としてとらえる視点
第1章 助け合い活動の出発―一九七〇年代
第2章 助け合い活動の広がり―一九八〇年代
第3章 助け合い活動の構造転換―一九九〇年代
第4章 助け合い活動の再編―二〇〇〇年以降
第5章 助け合い活動の史的展開の分析と考察
終章 介護系NPOの岐路と方向選択
著者等紹介
中條共子[ナカジョウトモコ]
1954年、東京都生まれ。日本女子大学学術研究員、社会福祉学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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