内容説明
ピエール・ブルデューの問題関心を共有したうえで、社会調査や計量分析を基に、現代日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性とジェンダーによる文化の差異を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。
目次
序章 文化的平等神話
第1章 趣味の社会学の成立と展開
第2章 文化資本、ハビトゥス、実践
第3章 階級・階層から差異の空間へ
第4章 文化的オムニボアと象徴的境界―現代の文化資本とは何か
第5章 写真イメージにみる美的性向
第6章 文化消費の構造と階層・ジェンダー
第7章 階層再生産と文化的再生産のジェンダー構造―地位形成に及ぼす読書文化と芸術文化の効果
第8章 教育達成過程における家族の教育戦略とジェンダー―文化資本効果と学校外教育投資効果のジェンダー差を中心に
第9章 ジェンダーと文化―なぜ男の子はスポーツで、女の子はピアノなのか
第10章 バウンダリー・ワークとしての友人選択とハビトゥス―友人選択の基準にみる象徴的境界とライフスタイルの諸類型
第11章 階級のハビトゥスとしての文化弁別力とその社会的構成―文化の評価システムと社会階層
著者等紹介
片岡栄美[カタオカエミ]
駒澤大学文学部教授。専攻は文化社会学、社会階層論、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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