オカルト番組はなぜ消えたのか―超能力からスピリチュアルまでのメディア分析

個数:
電子版価格
¥3,080
  • 電子版あり

オカルト番組はなぜ消えたのか―超能力からスピリチュアルまでのメディア分析

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月06日 07時10分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787234483
  • NDC分類 699.67
  • Cコード C0036

出版社内容情報

1974年の超能力ブームに始まり、ユリ・ゲラー、ネッシーや雪男、80年代から90年代にかけてのノストラダムス、矢追純一のUFO、心霊写真、霊能力者・宜保愛子、そして2000年代のスピリチュアル・ブーム……。



1958年の「テレビ放送基準」以来、「迷信は肯定的に取り扱わない」と定めているにもかかわらず、なぜオカルト番組は熱狂的な支持とバッシングの渦のなか続いていたのか。



「謎」や「ロマン」を打ち出し、視聴者が半信半疑で楽しむエンターテインメントとしてオカルト番組が隆盛を極めたことを掘り起こす。そして、スピリチュアル番組へと移行して「感動」や「奇跡」の物語へと回収されることで、オカルトの内実(真偽)が問われ、終焉へと至った歴史的なプロセスを明らかにする。

はじめに



序 章 テレビと〈オカルト〉の邂逅――オカルト番組前史

 1 心霊術の流行

 2 週刊誌ブームと心霊ブーム

 3 オカルト番組を出現させたメディア空間



第1章 オカルト番組のはじまり――一九六八年の「心霊手術」放送

 1 「放送基準」の〈迷信〉と〈オカルト〉

 2 一九六八年十一月十四日放送『万国びっくりショー』

 3 なぜ、あたかも真実のごとく放送されたのか



第2章 オカルト番組の成立――一九七四年の超能力ブーム

 1 増える〈オカルト〉

 2 超能力ブームの?末

 3 オカルト番組はなぜ成立したのか

 4 オカルト番組批判のパラドクス



第3章 オカルト番組の展開――一九七〇年代・八〇年代の比較分析

 1 一九七〇年代のオカルト番組

 2 成立後のオカルト番組

 3 一九八〇年代のオカルト番組



第4章 拡張する〈オカルト〉――第二次オカルトブーム

 1 〈オカルト〉と「精神世界」

 2 “テレビ幽霊”騒動のメディア言説

 3 一九九〇年代のオカルト番組



第5章 霊能者をめぐるメディア言説――一九九〇年代・二〇〇〇年代の比較分析

 1 宜保愛子をめぐるメディア言説

 2 江原啓之をめぐるメディア言説

 3 〈オカルト〉と〈スピリチュアル〉



終 章 オカルト番組の終焉

 1 テレビと〈オカルト〉と「宗教」

 2 オカルト番組が存在した事由

 3 オカルト番組の終焉、これからの課題



おわりに

高橋 直子[タカハシ ナオコ]
著・文・その他

内容説明

超能力ブーム、ネッシー、雪男、ノストラダムス、UFO、心霊写真、霊能力者、スピリチュアル・ブーム…。オカルト番組が熱狂的な支持とバッシングを受けながら続くも、2000年代に終焉を迎えた歴史的なプロセスを明らかにする。

目次

序章 テレビと“オカルト”の邂逅―オカルト番組前史
第1章 オカルト番組のはじまり―一九六八年の「心霊手術」放送
第2章 オカルト番組の成立―一九七四年の超能力ブーム
第3章 オカルト番組の展開―一九七〇年代・八〇年代の比較分析
第4章 拡張する“オカルト”―第二次オカルトブーム
第5章 霊能者をめぐるメディア言説―一九九〇年代・二〇〇〇年代の比較分析
終章 オカルト番組の終焉

著者等紹介

高橋直子[タカハシナオコ]
1972年、秋田県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(宗教学)。國學院大學大学院特別研究員、テレビ番組制作リサーチャー。専攻は宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

63
60年代から現在まで、オカルト番組の変遷を追った一冊。自分の知っているオカルト番組は心霊とかが多いが、本書で扱われているのはスプーン曲げとか心霊手術とかの方面。ただ本書の主題はそれと社会との関わりとなっているようなので、題材として扱われるこちらの方がわかりやすいように思える。あとこれまでオカルト番組研究のスタンスは世相との関連を論じたものが多かったように思えるため、番組に対する視聴者の反応という内側から論じた点は面白く思えた。最近のスピリチュアル番組に違和感しか感じない身としては、納得いった部分も多し。2019/05/27

アナクマ

39
なぜか? →宗教知や文化を共有する基盤が失われたことにより、真に受ける人が顕在化したから。◉テレビ番組制作リサーチャーによる博士論文。「オーラの泉」に至るまでの各章ではオカルト番組と世間の反応を収集。宗教や民俗への踏み込みは他書に譲る。◉「オカルトの異端性を楽しむためには、対置する現実や常識を確かなものにする知恵が必要」とあるが、メディアがマスじゃなくなった今後は、パラ対パラの無限の組み合わせによる常識群の混沌とした並立/対立が発生する/していると思う。「おおむね常識」は無くならないと信じたいけど。2020/08/07

ステビア

21
卒論レベル。これで博士号与えちゃっていいの?2023/08/15

サイバーパンツ

18
オウム事件の起きた90年代以降、オカルトが現実と地続きになったせいで、謎/ロマンとしてメタに楽しむ遊戯的な視聴態度が維持できなくなったことに加え、スピリチュアル番組の登場により、真偽をとやかく言わず、真に受けないという常識を持った見物人としての視聴者が過去のものになったことがオカルト番組衰退の原因。テレビとの共犯関係の上で、ネタとベタの間を行くアイロニカルな没入に興じていた視聴者が、信じる/信じないの2タイプに分裂したというのは、バラエティ全体に共通するなと思った。2019/03/23

おおにし

17
p.248『オカルト番組は、〈オカルト〉を真に受けず、真偽をとやかく言わず、「見物人」になる視聴者〈像〉によって成立した。しかし、この「見物人」になるし視聴者(像)は、〈スピリチュアル〉番組の出現によって過去のものとなった。』こうしてオカルト番組はTVから消えたが、オカルトのメディアによる拡散は続いている。占い、都市伝説などのTV番組が「信じるか信じないかはあなたの自由です」と言いつつ、それらに信憑性を与える可能性は否定できない。この著者の主張には同感。2021/11/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13450361
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品