内容説明
2000年代後半から一気に問題化した子どもの貧困。しかし、歴史的なスパンを広げてみれば、貧困環境にある子どもはこれまで多くいて、保護や福祉の対象となってきた。敗戦直後の戦災孤児や浮浪児、復興期の家庭環境と子ども、高度成長期における子どもの貧困の脱出と、不可視化する経済問題―復元した1950・60年代の貴重な社会調査データやマクロ統計で当時の実態に実証的に迫り、新聞報道や児童・生徒の声も織り込んで、子どもと貧困の戦後を立体的に照らし出す。
目次
序章 子どもと貧困の戦後史
第1章 社会調査データからみる子どもと貧困の戦後史
第2章 焦土のなかの戦災孤児、浮浪児問題―「親を亡くした子ども」をめぐる「社会表象」の変遷をめぐって
第3章 家庭のなかの子どもからみた学校と戦争―一九五二‐五八年
第4章 貧困からの脱却と子どもの高校進学
第5章 大人と子どもが語る「貧困」と「子ども」―どのようにして経済問題が忘れられていったか
著者等紹介
相澤真一[アイザワシンイチ]
1979年、長崎県生まれ。中京大学現代社会学部准教授。専攻は教育社会学、社会階層論、比較歴史社会学
土屋敦[ツチヤアツシ]
1977年、静岡県生まれ。徳島大学総合科学部准教授。専攻は医療社会学、家族社会学、歴史社会学
小山裕[コヤマユタカ]
1980年、神奈川県生まれ。東洋大学社会学部准教授。専攻は社会システム論、社会学史、歴史社会学
開田奈穂美[カイダナオミ]
1985年、長崎県生まれ。立教大学兼任講師。専攻は環境社会学、科学技術の社会学
元森絵里子[モトモリエリコ]
1977年、東京都生まれ。明治学院大学社会学部准教授。専攻は歴史社会学、子ども社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。
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海戸 波斗