内容説明
ボストンから風光明媚な片田舎へ引っ越して来た12歳のミシェル。新しい生活を迎えた少女は、希望で胸をふくらませていた。だがそれも、事故で断崖から落下して、片足を不具にするまでの話。その時から、ミシェルは復讐の使徒と化した―百年前、子供たちにいじめられて死んだ盲目の少女の怨霊に取り憑かれたのだ…!スティーブン・キングに次ぐモダンホラー界の大立者ジョン・ソールが、思春期にある少女の心に潜む暗い情念を繊細な筆致で描いたベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
風光明媚な田舎に越してきた医者一家。彼らが引っ越してきた家で娘が見つけた奇妙な人形。そしてある事故を切っ掛けに…。というある意味ホラーのテンプレを踏襲しているようで、その逆に物語は極めて淡々と静謐に進む。それでいて読む手が止められないのは、主人公の少女の心情が細かく丹念に書き込まれているせいか。抑圧されているものが段々追い詰められていく様っていいですよね。登場人物がほとんど自己中なのもそれに輪をかけてるし。あとラストの描写から感じられるように、『ねじの回転』式に読むことも出来るかな。怖さには変わりないが。2019/09/27
ケロたん
3
久々のジョンソール。良い味出してます。少女の心に忍び寄る影。理不尽な死。何の救いもないラスト。さすがです。まあパターン化してるのでたまに読むのがベスト。2017/05/16
Lucie
2
蓄積されていく憎悪の素晴らしさ(笑)。ムカつく連中は皆殺し、万歳っ‼親父が自分のトラウマのために娘を見放す。ちょっとまだクソガキ。救いのないラスト、笑いが止まりません。2019/09/09
桑畑三十郎
2
好きだなぁ、こういう家や土地に纏わる因縁話し。中盤過ぎてもほとんど何も起こらないがグイグイ読ませる筆力に脱帽。2015/05/18
momo
1
★★★2015/02/08