内容説明
近年、最高裁が性犯罪に逆転無罪判決を下す事例が相次いだ。それはなぜなのか。裁判官は「女性は逃げられるはず」などといった「経験則」を固守するが、本書はその決定的な誤りを指摘し、被害者救済の整備や司法官への教育など、性犯罪に関する具体的な対策を提言する。
目次
序章 近年の性暴力事情と逆転判決の衝撃
第1章 逃げられない被害者
第2章 身体に痕跡は残るのか
第3章 通報と告訴―なぜためらうのか
第4章 記憶と神話―被害者が陥る心理、被害者に対する予断
第5章 一一年判決の基本原理―「経験則」と「疑わしきは被告人の利益に」
第6章 司法官の性意識を生むもの
終章 改革そして展望―性犯罪のない社会を
著者等紹介
杉田聡[スギタサトシ]
1953年、埼玉県生まれ。帯広畜産大学教授(哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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