出版社内容情報
産業革命期という近代資本主義の政治・経済システムの確立過程で、イングランド民衆は労働者としての階級意識をみずからのものとしてどのように形成していったのか。民衆の対抗的政治運動の歴史=下からの歴史を多面的に分析した社会史研究の記念碑的労作。
序文
一九八○年版への序文
第1部 自由の木
第1章 会員に制限なし
第2章 クリスチャンとアポルオン
第3章 「悪魔の砦」
第4章 自由の身に生まれたイングランド人
第5章 自由の木を植える
第2部 アダムの罪
第6章 搾取
第7章 農場労働者
第8章 職人とそのほかの労働者
第9章 織布工
第10章 生活水準と経験
1 財
2 住居
3 生命
4 子供時代
第11章 十字架の変形力
1 道徳装置
2 絶望の千年王国説
第12章 コミュニティ
1 余暇と人間関係
2 相互扶助の儀礼
3 アイルランド人
4 永遠なる無数の人びと
第3部 労働者階級の登場
第13章 急進的ウェストミンスター
第14章 世直し軍団
1 黒きランプ
2 不透明な社会
3 団結禁止法
4 剪毛工と掛け枠編み工
5 シャーウッドの野郎ども
6 職種の秩序に従って
第15章 煽動政治家と殉教者
1 人心の離反
2 指導者の問題
3 ハ
目次
第1部 自由の木(会員に制限なし;クリスチャンとアポルオン;「悪魔の砦」 ほか)
第2部 アダムの罪(搾取;農場労働者;職人とそのほかの労働者 ほか)
第3部 労働者階級の登場(急進的なウェストミンスター;世直し軍団;煽動政治家と殉教者 ほか)
著者等紹介
トムスン,エドワード・P.[トムスン,エドワードP.][Thompson,Edward Palmer]
1924年、イギリス・オクスフォード近郊に生まれる。『ニュー・レフト・レヴュー』の創刊メンバーとしてイギリス新左翼の活動に従事。65年にウォーリック大学のリーダー(准教授)になるが、72年に辞職。1970年代末から80年代半ばまでは、急速にエスカレートした核兵器による軍拡競争に反対する市民運動に参加、その代表的なスポークスマンとなって核戦争の危機の回避に多大な貢献をした。文学研究と歴史研究における未完のプロジェクトを多く残したまま、93年8月26日に死亡
市橋秀夫[イチハシヒデオ]
埼玉大学助教授、専攻はイギリス社会史
芳賀健一[ハガケンイチ]
新潟大学教授、専攻は経済政策論・金融論
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