にっぽん心中考

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にっぽん心中考

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787231574
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

近松の時代から人はなぜ心中に惹かれるのか? 至純の愛の果てに、愛を試すために、迷信に翻弄されて、虚無に包まれて……太宰治、有島武郎から坂田山心中、天城山心中まで、死を賭した凄絶な愛情劇の足跡を丹念に追跡・検証する。

1 小説なればこその『失楽園』
 (1)「小さな死」ばかりを愉しむ
 (2)三十代、教授夫人は危ういか
 (3)ちらと見える交合心中の影

2 「天国に結ぶ恋」の世界
 (1)“清い恋”に異論もある坂田山心中
 (2)至純の愛を語る天城山心中の遺簡
 (3)異地時差が哀しい精進湖心中

3 “伝説”の色あせる舞台裏
 (1)近松も「恋では死なぬ」の本音
 (2)明治の新型は兵士と娼妓組

4 大正自由主義の“先駆者”たち
 (1)“女として”伯爵家若夫人の一石
 (2)愛は買わない有島武郎の複雑な愛
 (3)生活苦と愛と死へのあこがれと

5 空前――昭和戦前は情死ラッシュ
 (1)死を軽んずる“時代病”蔓延
 (2)有名人子弟は情死をめざす
 (3)なぜに目立つか慶応ボーイ
 (4)モダニズム芸術家たちの閃光
 (5)夢破れた左翼青年の結着
 (6)名誉では癒えぬ傷痍軍人の傷

6 戦後の混乱と繁栄を映して
 (1)虚構の愛に溺れた太宰治の死
 (2)五重塔を道連れにした無謀ペア
 (3)裁判官をも巻き込む新しい波

7 さまざまなるパラドック

内容説明

至純の愛の果てに、自由恋愛をつぶやきながら、戦後の虚無に包まれて、愛で偽装し、迷信とは知りながらも…。死を賭した凄絶な愛情劇を追跡・検証する。

目次

第1章 小説なればこその『失楽園』
第2章 「天国に結ぶ恋」の世界
第3章 “伝説”の色あせる舞台裏
第4章 大正自由主義の“先駆者”たち
第5章 空前―昭和戦前は情死ラッシュ
第6章 戦後の混乱と繁栄を映して
第7章 さまざまなるパラドックス
第8章 情死はときにミステリアス
第9章 人生最後のバラエティー
第10章 にっぽん大情死時代の終幕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どっちかっていうと犬派

0
購入価格950円。文春文庫の表紙のほうがいいな2008/06/12

ホンドテン

0
所有、というか親の蔵書。平成10年以前までの自殺動向についての雑話。2019/05/11

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