出版社内容情報
伝統に支えられたアメリカのスリ社会についての第1章と、明治期の日本で開花したスリ文化についての第2章。東西の研究家が、ポケットをねらう職人の世界に光をあて、その技術・符号・慣習などについて語る。珍しい日米スリ文化比較。
1 スリのテクノロジー デヴィッド・W・マーラー[小幡照雄訳]
(1)スリの手口
(2)カモ
(3)金と貴重品
(4)技と訓練
(5)稼ぎ場
(6)倫理と道徳
2 スリ物語 尾佐竹猛
内容説明
伝統に支えられたアメリカのスリ社会と、明治期の日本で開花したスリ文化。東西の研究家が、その技術、符号、慣習など、ポケットをねらう職人の世界に光を当てる。
目次
第1章 スリのテクノロジー(スリの手口;カモ;金と貴重品;技と訓練;稼ぎ場;倫理と道徳)
第2章 スリ物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shusseuo
1
スリ技術や手口について書かれたのは最初だけで、あとはスリグループの実態について書かれています(テクノロジーは?)。犯罪者集団なので当然善悪の基準が一般とは違うのですが、投獄された仲間の家族を養ったり、裁判費用を出すための頼母子講みたいなグループ内相互扶助があるのだそうです。一流のスリは身体障害者等弱者からは盗むことはなく、それをやるのは三流以下と見下すのだそうです。著者の経歴は不詳なのでここに書かれていることのほとんどは怪しいのですが、スリにも彼らなりの共通善みたいなものがあるようで、なかなか興味深いです2015/03/19
ipusiron
0
2005/5/?読了