出版社内容情報
労働の現場と労働論を結ぶ地平から「労働」の自律的あり方を構想し、ラディカルな解放の戦略を追求する。/喜安朗、森山軍治郎、松沢哲成、野村達朗、池田浩士、伊藤公雄、小倉利丸、高橋順一、鷲田小彌太、井上はねこ、市橋秀夫ほか。
1 [特集]労働――解放と軛の狭間で
(1)労働者の生活圏における「個と共同性」 喜安朗
(2)困民党と現代 森山軍治郎
(3)日本帝国主義と寄せ場 松沢哲成
(4)金ぴか時代におけるアメリカ労働者の世界 野村達朗
(5)大衆文化と対抗文化 池田浩士
(6)「支配」文化・歴史社会学に向けて C・ギンズブルグからA・グラムシへ 伊藤公雄
(7)意志の領有 小倉利丸
(8)資本・労働・時間 「時間」論からの視覚 高橋順一
(9)「人間の本質は非労働である」にかんする予備的考察 鷲田小彌太
(10)視界360度 M・コスタ『家事労働に賃金を』が開いてくれる、グローバルな女達の闘いの世界 井上はねこ
(11)E・P・トムソン――経験の政治学 市橋秀夫
(12)国労/ディスカッション・ミーティング
2 [書物の戦場]
中進国――階級構造・工業化・労働運動 佐野誠
3 [書評]
(1)自ら肉体労働を選びとる少年たち P・ウィリス『ハマータウンの野郎ども』 富田義典
(2)アメリカ黒人史研究の現状 M・R・ウェスト
(3)部落差