内容説明
戦前期朝鮮で日本の仏教やキリスト教が実施した「植民地布教」の位相を描き、統監府や朝鮮総督府の宗教政策の具体を照射して、政策や学知が絡み合う渦のなかで日本人・朝鮮人の双方がどのような自画像や他者表象を構築していったのかを浮かび上がらせる。
目次
第1部 宗教政策と植民地布教(植民地期朝鮮における宗教政策と日本仏教;日本キリスト教の朝鮮布教とその言説)
第2部 宗教と文明をめぐる言説と学知(天道教幹部「民族代表」について―アジア主義・文明・ナショナリズム;「朝鮮人」「朝鮮宗教」「朝鮮仏教」への眼差し―高橋亨を中心に;「心田開発運動」政策について)
著者等紹介
川瀬貴也[カワセタカヤ]
1971年、大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。京都府立大学文学部准教授。専攻は宗教学・日韓近代宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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