内容説明
日本企業に狙いを定め、反トラスト法(独占禁止法)の域外適用拡大を打ち出した米政府。今や、米国反トラスト法は国境を越えたビジネス・リスクになりつつある。長年にわたり対米輸出業務に携わり、日本鉄鋼業界を巻き込んだ反トラスト法訴訟でその処理の陣頭指揮にあたった著者の手による本書は、まさに、企業人の企業人による企業人のための教科書である。
目次
序章 忙しい人のために
第1章 連邦反トラスト法体系成立の背景
第2章 シャーマン法第1条について
第3章 シャーマン法第2条について
第4章 クレイトン法第2条について(ロビンソン・パットマン法)
第5章 クレイトン法―第3、第4、第4B、第7Aおよび第8条
第6章 企業の合併、取得および合併企業―クレイトン法第7条
第7章 特許
第8章 連邦反トラスト法の執行
第9章 域外適用
第10章 遵守
第11章 危険な日本的慣行