目次
ふるさと大島
奇兵隊士の話
世間師
梶田富五郎翁
著者等紹介
宮本常一[ミヤモトツネイチ]
1907年(明治40)~1981年(昭和56)。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の「旅と伝説」を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、五七歳で武蔵野美術大学に奉職するまで、在野の民俗学者として日本の津々浦々を歩き、離島や地方の農山漁村の生活を記録に残すと共に村々の生活向上に尽力した。1953年(昭和28)、全国離島振興協議会結成とともに無給事務局長に就任して以降、1981年1月に73歳で没するまで、全国の離島振興運動の指導者として運動の先頭に立ちつづけた。また、1966年(昭和41)に日本観光文化研究所を設立、後進の育成にも努めた。多数の著作を遺す。宮本の遺品、著作・蔵書、写真類は遺族から山口県東和町(現周防大島町)に寄贈され、宮本常一記念館(周防大島文化交流センター)が所蔵している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shitenkyu
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宮本常一記念館より刊行。「ふるさと大島」「奇兵隊士の話」「世間師」「梶田富五郎翁」の4編を収める。これらは他の書籍にも収められておりメジャーな文章だが、この本では、文字も大きくルビがあること、用語の解説があること、当時や現在の写真等の図版があること、この3点からとても読みやすくなっている。もちろん、原著への改変はなされていない。周防大島の様子がよくわかる一冊となっており、宮本常一の入門書として、多くの方、特に地域の話を聞くことや記録することに関心を持った中高生にもオススメしたい。2021/06/22