内容説明
放射線の被ばくによって体細胞に起きた突然変異は、被ばく者本人が白血病やがんなどの疾患になることがあります(遺伝的影響)。一方、放射線によって突然変異が生殖細胞に生じるとすると、子どもや未来の人類への影響が懸念されますが(遺伝性影響)、現在のところ、それを示す確実な証拠は見つかっていません。本書では、放射線の遺伝性影響のリスクを、その基礎から詳しく考察します。
目次
1章 放射線と生物への作用
2章 遺伝の基礎
3章 遺伝性疾患
4章 突然変異と遺伝性疾患
5章 遺伝性障害(疾患)の集団遺伝学
6章 遺伝性リスクの評価
7章 遺伝性リスクの推定
著者等紹介
安田徳一[ヤスダノリカズ]
1934年東京都に生まれる。早稲田大学卒業。ハワイ大学大学院修了(Ph.D.)。放射線医学総合研究所、ウィスコンシン大学、サンパウロ市移民局、ハワイ大学、国立遺伝学研究所、スタンフォード大学、放射線医学総合研究所特別研究官などを経て、現在、(独)放射線医学総合研究所名誉所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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