内容説明
熱力学・統計力学が物理学、いやもっと広く多くの分野の基礎に占める役割の重要さは、今も全く変っていないと考えられる。学問の進展に合わせての改訂はもとより必要であるが基本的なところでの理解、習熟を目的とする本書ではそれはあまり強く要求されない。一方、度重なる増刷のために原版の歪みも限界に近いので、今回、組方の刷新、活字の大きさの調整などを主として修訂版が刊行されることになった。僅かながら残っていた誤りの訂正はもとより、全体を再検討し、記述が荒削り過ぎたところ、読みやすさに対する配慮が足りなかった点などの修正を行った。
目次
第1章 熱力学的状態、熱力学第1法則
第2章 熱力学第2法則とエントロピー
第3章 熱力学関数と平衡条件
第4章 相平衡および化学平衡
第5章 統計力学の原理
第6章 カノニカル分布の応用
第7章 気体の統計熱力学
第8章 Fermi統計とBose統計の応用
第9章 強い相互作用をもつ系
第10章 ゆらぎと運動論
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