内容説明
本書では、人口授精、胚移植とその関連技術としての配偶子や胚の凍結保存、性制御のためのX、Y精子の分離、胚の段階での雌雄胚の選別、また体外受精の項では、常法ならびに顕微授精法による体外受精について述べた。この他、初期胚の人為操作による一卵性多数子の生産については、胚の分断による双子生産、受精卵クローンと体細胞クローンにわけて解説した。また中・大型動物での形質転換については、この技術の発展の経過と現状について述べた。
目次
1 人工授精―精子の凍結保存
2 胚移植、胚の凍結保存、胚の性判別
3 体外受精
4 顕微受精による体外受精
5 クローニング―一卵性多数子の生産
6 形質転換動物
著者等紹介
入谷明[イリタニアキラ]
1928年兵庫県に生まれる。京都大学農学部卒、同大学院博士課程終了、農学博士。助教授、教授を経て、1992年近畿大学教授。1999年日本学士院賞受賞。日本不妊学会理事長、日本受精着床学会理事長、国際家畜繁殖学会常任理事、副会長などを歴任。現在、京都大学名誉教授、近畿大学教授、同生物理工学部長、同先端技術総合研究所長、日本学士院会員
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