内容説明
美の女神の背後にも微生物の影:長寿社会の健康とグローバルな環境を支える異次元ライフの秘密。
目次
第1部 基礎編―地球は微生物の惑星(微生物と人類―世界史の中の小さな巨人;培養と滅菌―生きるべきか死すべきか;代謝の多様性―パンのみにて生くるにあらず)
第2部 分類編―微生物は分子ツールの宝庫(グラム陽性細菌―強くなければ生きていけない;プロテオバクテリア―近接する善玉菌と悪玉菌;その他の細菌と古細菌―極限環境を生きるパイオニア;真核微生物とウイルス―一寸の菌にも五分の魂)
第3部 応用編―赤・白・緑のテクノロジー(感染症―病原体とヒトの攻防;レッドバイオテクノロジー(医療・健康)―命を支える微生物
ホワイトバイオテクノロジー(発酵工業・食品製造)―おいしい微生物
グリーンバイオテクノロジー(環境・農業)―緑の地球を守る微生物)
著者等紹介
坂本順司[サカモトジュンシ]
1979年大阪大学理学部生物学科卒業。1984年大阪大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。1985年東海大学医学部薬理学教室助手。1989年米国アイオワ大学医学部生理学生物物理学教室研究員。1992年九州工業大学情報工学部生物化学システム工学科助教授。2006年九州工業大学情報工学部生命情報工学科教授。2008年九州工業大学大学院情報工学研究院生命情報工学研究系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aoura
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大腸菌はこれまで幾度となく実験に使っていたが、研究で糸状菌等を用いる可能性があり、勉強に着手した。「3.代謝の多様性」は最も読み応えあり、合成生物学に携わる研究員として何度も復習する。「8.感染症」でボツリヌス毒素とコレラ毒素の分子機序がとても分かりやすかった。「9.レッドバイオテクノロジー」における、ウイルスの増殖過程と抗ウイルス薬の標的が一覧で確認できるのも嬉しい。小ネタが細かすぎるくらいなのも良い。名称の由来を逐一記載してくれるのは好奇心を擽られる。単語も豊富で、今後の勉強指針の確立にも役立つ。2021/06/12