内容説明
作家デビュー10年を記念して、いま話題の乱歩賞作家がこれまで発表してきた10の短編を一冊にまとめた、著者初の短編小説集。幻のデビュー作「黒い鶴」をはじめ、「純文学ミステリー」の旗手が繰り出す、人間心理を鋭くえぐる傑作トリックの数々を、ぜひ堪能してほしい。巻末には精神科医・名越康文氏の、心理分析的解説を特別収録。
著者等紹介
鏑木蓮[カブラギレン]
1961年京都市生まれ。佛教大学文学部国文学科卒業。2006年『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞受賞。2013年刊行の『白砂』が25万部超のベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
132
デビュー10周年での短編集!10作品どれも面白かった。『炎罪』の片岡真子刑事とも再会出来、得した感じです。最後の能を扱った作品は既読の感じがするが(どんどん忘れていく私の頭・・汗)好きだなぁ。鏑木蓮、好きな作家さんです。これからも楽しみたい。2016/12/19
ダイ@2019.11.2~一時休止
102
短編集。デビュー10周年記念。デビュー前作があったり、過去作の続編?があったりで楽しめます。2016/11/24
タックン
96
今お気に入りの作家さんのデビュー10周年記念の短編集。短編なのに内容は長編のようなので1冊が何冊分に感じるお得感がある。しかも人気シリーズのヒロインたちが名作長編の合間に書かれた短編で登場し贅沢な1冊になってます。(ライカの証言)・(大切な人)・(雲へ歩む)・(京都ねこカフェ推理日記)・(水の泡)が思わず上手いってうなってしまった。お勧めな1冊ですので読んでみてください。2017/01/09
はつばあば
58
今回は短編ばかりだったが、力が入った作品だったと思う。新しい読メ欄で戸惑いが激しくて・・( ;∀;)。レビューどころじゃない。トランプ並みの格闘中。でもこれは時限よりは良かったですよ2016/11/10
momi
56
作家デビュー10周年記念作品!!10編の短編ミステリー集!とても面白い作品ばかりです!!デビュー前の処女作「黒い鶴」から始まり、人間のドロドロした感情を短く見事にまとめあげ、浄瑠璃の世界観を表現し、哀しく美しい雰囲気をかもし出し終わっている一冊!さらに鏑木ファンへのサービスも忘れていない!「時限」「炎罪」の主人公も登場し「白砂」の登場人物の刑事、そしてその娘が主人公の話もあります!なんて贅沢な作品なのでしよう!見事なトリックの数々!満足な一冊です!2017/02/07