出版社内容情報
二次元表記では正確に理解するのが難しい有機立体化学の基礎を、多くの実例や立体的な絵を用いながら、非常に明快かつ平易に解説。 二次元表記では正確に理解するのがむずかしい有機立体化学の基礎を、多くの実例や立体的な絵を用いながら、非常に明快かつ平易に解説した教科書・参考書。
多数の章末問題により自らの習熟度を確認することができ、自習書としても適している。各章には、歴史的な事項や発展的な内容も含む多数のコラムを配し、より幅広い学習が可能である。
1.異性体と立体配座異性体
1.1 分子の形
1.2 異性体
1.3 構造異性体
1.4 立体異性体
1.5 幾何異性体
1.6 鏡像異性体
1.7 破線・くさび表記
1.8 立体配座異性体
2.ニューマン投影図・アンチとゴーシュ
2.1 ニューマン投影図
2.2 立体配座異性体とエネルギー
2.3 アンチとゴーシュ
2.4 ボルツマン分布
3.シクロヘキサン・アキシアルとエクアトリアル
3.1 シクロヘキサンの立体配座
3.2 エクアトリアルとアキシアル
3.3 シクロヘキサンの反転
3.4 一置換シクロヘキサン
3.5 二置換シクロヘキサン
4.シクロアルカン
4.1 シクロプロパン
4.2 シクロブタン
4.3 シクロペンタン
4.4 シクロオクタンとシクロデカン
5.シスとトランス、シンとアンチ
5.1 二重結合におけるシスとトランス
5.2 シクロアルカンにおけるシスとトランス
5.3 デカリン
5.4 シンとアンチ
6.キラリティー
6.1 キラリティー
6.2 中心不斉
6.3 軸不斉
6.4 面不斉
6.5 ラセン不斉
7.エナンチオマーとジアステレオマー
7.1 エナンチオマー
7.2 ジアステレオマー
7.3 物理的性質と生理的性質
7.4 エナンチオマーの分離
8.ラセミ体およびメソ体とラセモ体
8.1 ラセミ体
8.2 メソ体
8.3 ラセモ体
9.順位規則
9.1 絶対配置
9.2 順位規則
10.EZ 表示法・RS 表示法
10.1 二重結合の絶対配置
10.2 不斉中心の絶対配置
10.3 軸不斉の絶対配置
11.フィッシャー投影式・DL表示法
11.1 フィッシャー投影式
11.2 フィッシャー投影式と破線・くさび表記法
11.3 フィッシャー投影式と立体配置
11.4 絶対配置の限界
11.5 DL表示法
12.光学活性と旋光度
12.1 偏光
12.2 光学活性
12.3 旋光度と比旋光度
13.光学純度とエナンチオマー過剰率
13.1 光学純度
13.2 エナンチオマー過剰率
13.3 光学純度とエナンチオマー過剰率の関係
14.ワルデン反転
14.1 SN2反応
14.2 ワルデン反転
14.3 SN1反応
14.4 SN1反応の立体化学
15.トランス脱離
15.1 E2反応
15.2 トランス脱離
15.3 E1反応
15.4 ザイツェフ則
15.5 選択性と特異性
木原 伸浩[キハラ ノブヒロ]
著・文・その他
内容説明
分子の三次元構造を二次元で表し、相手に伝える。二次元の分子式から、分子の構造を思い描き、その反応での変化を正しく予測する。初学者には取っつきにくく、つまずきやすい立体化学を、多数の実例および工夫された図を用いて明快かつ平易に解説した教科書・参考書。章末には数多くの演習問題が付されている。読者は自らの達成度を確認しながら学習を進めることができ、立体化学を確実に身につけることができる。
目次
異性体と立体配座異性体
ニューマン投影図・アンチとゴーシュ
シクロヘキサン・アキシアルとエクアトリアル
シクロアルカン
シスとトランス、シンとアンチ
キラリティー
エナンチオマーとジアステレオマー
ラセミ体およびメソ体とラセモ体
順位規則
EZ表示法・RS表示法
フィッシャー投影式・DL表示法
光学活性と旋光度
光学純度とエナンチオマー過剰率
ワルデン反転
トランス脱離
著者等紹介
木原伸浩[キハラノブヒロ]
1963年宮城県に生まれる。1986年東京大学工学部工業化学科卒業。1988年東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻修士課程修了。1989年東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻博士後期課程中途退学。東京工業大学資源化学研究所助手。1998年大阪府立大学工学部応用化学科講師、翌年助教授等を経て2005年神奈川大学理学部化学科教授。専門は有機化学、高分子化学、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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