内容説明
本書では、平易に確率的な扱いに慣れ、物理的な意味を考えることができるように配慮している。コンピューターシミュレーションの重要性が増してきているので、最終章でシミュレーションを扱った。
目次
1 ミクロとマクロをつなぐ統計
2 統計力学の原理
3 統計力学の方法
4 統計力学の応用
5 ボース統計とフェルミ統計
6 理想量子気体の性質
7 相転移の統計力学
8 シミュレーションと統計力学
著者等紹介
岡部豊[オカベユタカ]
1950年埼玉県出身。東京大学教養学部基礎科学科卒、同大学院理学系研究科相関理化学専門課程博士課程単位取得退学。日本学術振興会奨励研究員、東北大学理学部助手、助教授を経て、現在、東京都立大学理学部教授(組織改組により同大学院理学研究科教授)。理学博士。共著に「Windowsユーザーのためのシュミレーション統計物理」がある
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感想・レビュー
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psi_x
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この本だけじゃ足りないんだけど、でもまぁこの分量なら良いかな。何が良いんだかわかんないけどw2012/03/08
ゆうき
0
学部の講義でやるような統計力学の知識を100ページ程の紙数でコンパクトに纏めた本。やはり紙数が決定的に少ないということで、途中計算が大幅に省略されていたり、多くの前提知識(特に熱力学)を求めていたりと、紙数の割には読むのに時間がかかる(自分だけかもしれないけどw)。然し、それだけに議論のアウトラインは見えやすくなっている。ある程度統計力学を学んだ人向けで、初めて統計力学を学ぶ人には向かないのかも知れないと思いますね。現に自分がそうでした。2009/12/18