内容説明
本書は、自然科学の学習を指導する方々や、自然科学、応用科学を問わず、ものや事象とかかわって新しい科学、技術の創造に生きようとする学生諸君に読まれることを願って執筆された。本書は、測定学が測定器や測定方法といった技術的な手続き論の学習であるという立場を離れて、工学をはじめとする応用科学にとっても、実体験にしっかりと結びついた、ものや自然の認識の方法であり、ものや事象の本当の姿を認識する唯一の方法であるという立場に立って、ものや自然からできるだけ多くのことを学ぶ術、情報を入手する術としての測定論を学ぶことであるという立場で執筆した。
目次
『はかる』ということ
計測の原点
誤差は『誤り』の大きさか
測定精度の高め方
計測学の構成
計測系の構成
計測量の変換
計測量のアナログ変換
計測量のデジタル変換
計測量の伝送と処理
測定の限界と新しい展開(統計現象を利用した計測;レーザーを使った計測)