内容説明
高田裕子は爆取違反容疑で8年間の未決収監。武は15年間の地下生活を貫き、権力の追手を退ける。中核派はなぜかかれらを排斥する。闘い抜き、愛し合い、添い遂げた、たぐいまれな2人の物語。(2012年7月高田裕子病没)
目次
第1部 野暮な男が新左翼運動に(武が上京した;出会い;独自任務を自己流でこなし)
第2部 それぞれの試練(武は地下潜行へ;爆取裁判―明治の亡霊)
第3部 どこで生きていくの(地下から浮上、だが追放が待っていた;最終の地)
解題 橋の下をたくさんの水が流れて(川口顕)
著者等紹介
高田武[タカダタケシ]
1938年12月、青森県青森市莨町(たばこまち)に生まれる。敗戦の年、小学1年の7月、家族と北海道へ疎開し、中学2年のときに青森に戻り、浪岡に住む。写真屋に丁稚奉公し、自衛隊へ入隊したが、すぐ父の病気で除隊し写真屋を継ぐ。61年に、川崎のプレス工業に就職し京浜協同劇団に入団する。66年、慈恵医大労組の書記となり、革共同全国委員会に加盟する。69年11月決戦と、東京駅における革マルとの集団戦で、それぞれ1年余の未決勾留を受ける。72年、奥村裕子と結婚し、裕子は革命軍へ、武は非公然活動を担う。86年に武が全国指名手配、裕子は岩手爆取りで逮捕され8年の未決勾留。2000年に武が浮上したが、2年後に2人とも組織を追放される。2人でマンションの住み込み管理人をやり、長野の山に世を忍ぶ。2012年7月、裕子が病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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denden
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