出版社内容情報
江戸城内の掃除だけが仕事の武士、告げ口を仕事とする武士、料理を作る武士、外国語を翻訳する武士、丸坊主姿の武士……本書は、幕府(徳川家)に仕えるサラリーマン「御家人」に焦点を当て、下級武士の実態を詳細に描く。
内容説明
徳川将軍の直臣1万5,000人~1万8,000人の名もなき武士たちは、どのように採用され、どこに住み、どのような場所で、何の仕事に従事していたのか?職務・生活・身分から下級幕臣の実態を探る。
目次
序章
第1章 御家人とは何か?(旗本と御家人;御家人における様々な差異;御家人の役職と旗本の役職;御家人の人生と相続;御家人はいったいどこに住んでいるのか?;御家人株とは何か?;御家人の家計;明治維新後、御家人はどこへ消えたのか?)
第2章 多種多様な御家人の役職(番方の諸役職;目付の配下―徒目付・小人目付;幕府財政部門の御家人;坊主頭の御家人;江戸城内の雑務のに担い手;江戸を知らない御家人たち;遠国奉行支配の御家人;無役の御家人―古普請組と目付支配無役)
第3章 御家人未満の幕府役人(幕臣としての性格を帯びる町人;学問・芸術によって幕府に仕える者たち;音曲によって幕府に仕える者たち;地域社会に生きる「御家人未満の幕府役人」たち)
第4章 史料から読み解く御家人の実態(御家人の役替えや昇進をめぐって;大田南畝の記録からたどる御家人の勤めぶり;勘定所役人の仕事ぶりと立身;御家人株売買の様相をめぐって;御家人株の買得によって幕末史に名を残した人物たち)
著者等紹介
戸森麻衣子[トモリマイコ]
1975年、埼玉県に生まれる。2007年、東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本史学専門分野博士課程修了。人間文化研究機構国文学研究資料館アーカイブズ研究系機関研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、現在、東京農業大学国際食料情報学部非常勤講師・早稲田大学エクステンションセンター講師・池袋コミュニティカレッジ講師。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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六点
アメヲトコ
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wuhujiang