内容説明
フェティシズム研究者として頸城野(新潟県上越市)を愛する著者は「人の地産地消」をめざしてNPO法人・頸城野郷土資料室を立ち上げている。本書は古代朝鮮と「裏日本」頸城野との生活文化的つながりを立証する最新論文と、地方をもりあげるスパイスとして学術がいかに有効かを伝えるエッセイを収める。
目次
1 頸城野からみた古代日韓比較文化誌(古代交通路からうかがえる頚城文化の形成;信濃・上野古代朝鮮文化の信濃川水系遡上という可能性;伝播する文化の諸問題―朝鮮半島と日本列島の菩薩半跏思惟像;岡倉天心「アジアは一なり」のパトリ的な意味)
2 頸城野学へのいざない(野尻湖ナウマンゾウ発掘からすべてが始まる;大鋸町ますや参上;小川未明の愛郷心―戦前・戦中・戦後の作家遍歴を踏まえて)
著者等紹介
石塚正英[イシズカマサヒデ]
1949年、新潟県上越市(旧高田市)に生まれる。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学、同研究科哲学専攻論文博士(文学)。1982年~、立正大学、専修大学、明治大学、中央大学、東京電機大学(専任)歴任。2008年~、NPO法人頚城野郷土資料室(新潟県知事認証)理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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