内容説明
1930年1月30日ベルリンからゾルゲ、「魔都・上海」に潜入。1930年代危機の中で、中国共産党の防諜機関、国民党の特務、ゾルゲ機関の上海を舞台とする国際情報戦は展開される―。
目次
ゾルゲの家庭とその生い立ち
革命の志士―尾崎秀実
上海での出合いとその日々
ルート・ウェルナーの語る上海(一九三〇~三二)―スメドレー、ゾルゲとそのグループ
周恩来とゾルゲの秘密会見
陳翰笙とゾルゲ
王学文とゾルゲ及びその協力者たち
東京におけるゾルゲとその諜報活動
独ソ戦の警鐘と日本「南進」の予告
中共上海情報科と「中共諜報団事件」
ラムゼイの最後の日々
事件の余波
著者等紹介
楊国光[ヨウコッコウ]
1932年、上海生まれ。小・中・高校を東京で学び、50年帰国。54年旧ソ連へ留学し、60年モスクワ国際関係大学卒。帰国後、商務印書館(60―63)、外文出版社(64―83年)に勤務。84年、中国新聞社駐日特派員として再来日、86―94年、同社東京支局長。1994年定年退職。中国国際友人研究会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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