内容説明
大阪大学大学院文学研究科が所蔵する、会沢正志斎書簡を活字翻刻。会沢正志斎は、後期水戸学を代表する儒学者の一人。本書簡群は、会沢が、弟子で甥でもある寺門政次郎およびその父喜太平に対して宛てた書簡を主とし、江戸に滞在していた寺門が水戸の会沢に対して定期的に府下の情報を送り続けた、その返答としての性格をもっている。また、会沢著作の書肆とのやりとりに関する記述が多く存在するのも特徴。緊迫する幕末の情勢と、そのなかで行われた思想の営為を解明するための一級史料。
目次
弘化元年
嘉永三年
嘉永四年
嘉永五年
文久三年
年未詳