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出版社内容情報
19世紀末から20世紀初頭の欧米人の日本庭園論とその反応をたどり、日本庭園の「独自性」が規定される過程をたどる。
目次
序章 「日本庭園」に注がれる西洋からの眼差しと日本側の応答
第1章 ジョサイア・コンドルの日本庭園論
第2章 日本の庭と欧米人の眼差し
第3章 欧米における日本庭園像の形成と原田治郎のThe Gardens of Japan
第4章 庭園をめぐる一九三〇年代の言説空間
第5章 日本庭園像の形成―「独自性」と「芸術性」の確立へ
最終章 西洋における日本庭園論のパラダイム・シフト
著者等紹介
片平幸[カタヒラミユキ]
1971年生まれ。1997年ロンドン大学University College London修士課程修了(M.A. in Anthropology of Art)、2004年総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻後期博士課程修了、学術博士。国際日本文化研究センター機関研究員を経て、桃山学院大学国際教養学部准教授。研究テーマは、19世紀末から20世紀初頭の日本と西洋の文化の交流史、日本文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chang_ume
9
「日本庭園を理解するための座標軸」の歴史性について、言説空間の形成過程を論じる。画期として、明治期のジョサイア・コンドルの日本庭園紹介と、それへの批判を含んだ1930年代の「室町時代至上主義的」な日本庭園像の成立を置く。数多い英語文献の読解を含んだ言説分析が主であり、庭園そのものに対する著者自身の分析・見解は控えめなため、引用の羅列・整理と映るかもしれない。実際ちょっと物足りない。しかし現代の観光言説をひとつの歴史実践と捉えた場合、その歴史性・政治性を理解する一助として本書の価値はあるのかなと思う。2021/10/18
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