出版社内容情報
内容紹介
前大阪城天守閣館長渡辺武氏の退職を記念した22名による論文集。豊臣大坂城時代はもちろん、難波宮、大坂(石山)本願寺から現代にいたるまで、多彩な視角から大坂城と都市大阪を考察する。
目 次
序(内田九州男)
第1章 大坂城とその城下
大阪城研究の歩み 内田九州男/秀吉の大坂城拡張工事について-文禄三年の惣構普請をめぐって 中村博司/豊臣氏大坂城惣構南面堀の復原 積山洋/大坂城内の大溝 松尾信裕/考古学から見た船場の成立と展開 森毅 豆谷浩之/豊臣氏大坂城と宇喜多氏岡山城の同笵瓦 黒田慶一 乗岡実/徳川幕府の大坂城天守閣再考 松岡利郎/[特論]城郭の虚実に関する認識について-絵画資料から読み取れる城郭観の意義 堀田浩之
第2章 大坂城下の諸相
小室藩大坂蔵屋敷の変貌 植松清志 谷直樹/伝書鳩小攷-競争原理と世間の論理 伊藤純/近世中後期大坂町奉行の地域統制について-町続在領(在方)の設定と地域編成 渡邊忠司/大塩平八郎の出府と「猟官運動」について 相蘇一弘/真田山旧陸軍墓地について-西南戦争より前に建てられた墓石 堀田暁生/[特論]燈明台に見られる信仰 前田豊邦
第3章 難波・難波宮・本願寺
小杉榲邨が描いた難波鼬川出土の刳舟絵図 辻尾榮市/難波京-瀬戸内と京のはじまり 木原克司/寺内町大坂(石山)とその地理的環境 藤田実/戦国期大坂の本願寺門徒衆と寺院 大澤研一/[特論]「大阪アクロポリス計画」と「遺跡エンジニアリング」 中尾芳治/
内容説明
大阪を共通項とした論考を募集し、その結果、集まった19編を収録したもの。内容にしたがって三つの章に分け、さらに各章末に「特論」の項を設けて関連論文を置いた。
目次
第1章 大阪城とその城下(大阪城研究の歩み;秀吉の大阪城拡張工事について―文禄三年の惣構普請をめぐって;豊臣氏大阪城惣構南面堀の復原 ほか)
第2章 大阪城下の諸相(小室藩大阪蔵屋敷の変貌;伝書鳩小攷―競争原理と世間の論理;近世中後期大阪町奉行の地域統制について―町続在領(在方)の設定と地域構成 ほか)
第3章 難波・難波宮・本願寺(小杉榲邨が描いた難波鼬川出土の刳船絵図;難波京―瀬戸内と京のはじまり;寺内町大阪(石山)とその地理的環境 ほか)