内容説明
叛乱組織「蟻」のリーダー、フレイムは寛一の恋人・つみきだった。彼女の一言で自分を取り戻し、現実に戻った寛一。本の世界と呼応するように歪む世界を前にして、寛一はスナークとして黒い本に戻っていく。颯とつみきを取り戻し、世界を元に戻すために。かつて、自分が改造した兵士が刺客として次々と迫る逃避行。その間も戦争大臣の牙は世界をかみ砕いていく。仲間を得たスナークは最後の一手に望みをかけ、反攻作戦を開始する。
著者等紹介
遠藤徹[エンドウトオル]
1961年神戸生まれ。東京大学卒、同志社大学言語文化教育研究センター教授。2003年、「姉飼」で第10回日本ホラー小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あぽろ
2
第二巻…「人を殺すための道具には兵器って名前があるわけだ。でも、その逆はどうだろう?どういうわけなんだか人間を活かすための道具には、決まった呼び方がないんだ…これからは新しい発想が必要だ。だから、俺たちはこう決めた。人を生かすための技術を『活気』って呼ぼうとな…」…この一節だけで十分です。2011/06/12
シン
0
D評価。いまいち。2011/04/25
あも
0
黒い本の世界に飲まれた寛一たちは現実の記憶を失っているが、寛一はつみきにより記憶を取り戻し、国家Jを離脱する。また、現実世界は黒い本の中で暴力が吹き荒れるほどに、影響を受けてテロや暴動が起きていく。2つの世界を往還しながら、戦争大臣シド=颯を止めようとする寛一。3冊の中では短めで主に逃亡中の話を描く。2016/03/15
まっすー
0
22013/03/20
角
0
M2011/04/20